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「良くする介助」「悪くする介助」

本日、母の2回目のカンファレンスがありました。
付き添い家族は2人までしか入れないのですが、我が家の介護に関わる方々にも参加していただきました。

主治医の安心感と心強さよ・・・

最近の母は、電話でも会話がしっちゃかめっちゃかな状態でした。
それは、リハビリで自分の思うように身体が動かないことで、不安と焦りを感じてしまい抑うつ状態になっていて、それが症状として出ているからことでした。

ただ、ここから更に良くなるためには乗り越えないとならないことだそうです。
とは言え、過度なストレスにならないようにすることや、それにはテクニックが必要なので、こちらも自宅に帰ることを目指してリハビリを続けてゆきます。と力強くおっしゃっていただきました。因みに、母の認知機能は軽度、そこは安心してくださいだそうです。

ここまで強く言い切れる主治医に巡り会えたことと、そして父にも分かりやすいように説明していただけたことに、更に安心感と心強さを感じました。

カンファレンスを終えて

カンファレンスで会えた事は、父や母にとって、良いように働けばとは思いますが、現実を直視せざるを得ません。父もいろんな不安を抱え、帰り道は「疲れた」を連発していました。

父は、「もう一緒に住めなくなるかもしれない寂しさ」と「一緒に住みたい思い」と、「一緒に住むことでお互いが共倒れしたらまずい意志」とで、想いが巡り巡っている様子です。私もできれば一緒に住んでもらいたい、それがお互いが望んでいるのですが、今はできると言えない状態です。

それでもどうしたら一緒に住めるのかを考え、家の改修をどこまでできるのか見定めるところから始めようと、業者に連絡を入れてみました。どうなるか、です。

で、こんな日は、私が車の運転がない限りは一緒にお酒を飲むことにしています。と言っても私は缶ビール1本だけ。お酒を、コントロールできてるって言う達成感w

母の状態について

脳幹部分に梗塞があります。22年前に右側を、そして今回左側をやってしまいました。運がいいことに、運動機能に致命的な障害は出ていないのですが、前頭葉、つまり集中力や注意力、状況把握や共感力といったことに障害が出ています。

なので、突然怒り出したり、自分ができないのにできると思い込んでいたり、空間認識も難しいので転びやすかったり、自分の身体がどんな状態でも、自分の興味を惹かれるものが優先になってしまいます。

身体のバランスが悪いのに、面白いものを見つけ笑いが止まらなくなり、体の力が抜けてしまい倒れそうになります。もう、まるで乳児のようです。

良くする介助、悪くする介助

ケアマネ、訪問看護師が、母の状態を主治医から直接聞けたこと、実際にその目で見ていただいたことが大きかったと思います。また、これからどのような手法ができるのか病院も一緒に考えてくださるとのことでした。

また母の介助の方法についても、状態を「良くする介助」と「悪くする介助」があるので、そのコツやポイントは病院側がレクチャーしてくださるとのことでした。

良かれと思って手を出したり助けたりする方法が、相手の良くなろうとする力を奪うことになるのだそうです。先生の言葉が自分自身にも当てはまるような気がして、とても心打たれました。

これからのこと

まだ1ヶ月以上の入院が必要だそうですが、9月末〜10月には状況が大きく変わりそうなことが見えてきました。休職中の自分も、生活を戻すことも視野に入れながら、この休職生活を有意義なものにしたいと思います。


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