弱さとふつう

昨日。実家でお風呂あがりにうとうとしていたら、知らない間にうちの猫が私の足元に来て寝ていた。それからまた寝て、また目覚めると、いなくなっていた。
寝ている間も、うすぼんやり猫がいることを思って端っこで寝ていたんだけどな。今日は猫と一緒に寝ているんだなという小さな喜びが、嘘になってもなお嬉しかった。


私は本当に弱っちいのだ。お昼を食べそびれたり、連絡が欲しい人から連絡が来なかったり、たったそれだけで落ち込んで、時々泣いた。次の日にはもうけろっとしているのでそんなに問題はないんだけれど、なんというか、遠いのだ。
こないだ病院へ行って、最近はたまに眠りが浅いですが調子が良いですと伝えて、理想は薬を飲まなくなってからまた就職したいですと話していた。先生は、まずは薬を飲んでいる状態で安定できるようにしましょう、と。

焦りは禁物なのは知っている。けれど、すごく遠いなあ。気持ちばかりが焦る。30を過ぎると就職する時にスキルが必要になるだとか、女性の年齢の市場価値だとか、婚期だとか、なんだとか。

私はどうしても「ふつう」にしがみつこうとしてしまう。というか、ずっとふつうになりたかったのだ。わかりやすくて、マジョリティで、生きやすいんだと思うから。
ふつうだって簡単じゃないことはわかってる。世の中の人たちが、普通であるためにどれほど努力しているか。私はなりたくてもなれなかった。

病気ってなんなんだろうな。心の病気ってなんなんだろうな。理想と現実の自分が乖離している。

病気の人は、ふつうの人より不幸なんですか?
今の私にだって、きっと手に入れられる幸せの形があるはずなのに、「ふつう」にかき消されてしまうよ。

おいしいご飯を食べるにはどうしたってお金が必要