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カフェ写真 -黒い液体を撮る-
コーヒーはお冷やと同じく一歩間違うと映えない存在だ。例え美味しくても写真になればただの黒い液体なのだ。どうしたらコーヒーの美味しさや魅力を写真で伝えられるのか。
美味しいを求めて淹れるバリスタ、カッコいいコーヒー器具やお店があり、可愛いカップや綺麗なグラス、スイーツと一緒になると途端にコーヒーは輝きを増し、光るものとなる。美しいラテアートは本当にあの黒い液体から出来ているのかと目を疑うほど綺麗だ。
コーヒーの価値を上げる周りの物に助けてもらいながら、ピントや構図でコーヒーが光る部分を探しながら伝えていく。被写体をどれだけ読み取れるか、何がその場面で光る存在なのかを、改まった撮影ではないカフェ写真は、瞬時に写真に収めなければならない。
【外カフェ作例】
暑い夏のアメリカーノ。外の光がアメリカーノに少し差し込み、ドリップコーヒーの透明感とはまた違うアメリカーノのもったり感も伝えたくてF2.8まで絞った。一軒家のカフェなので、広さや奥行き感も伝わるように撮った1枚。
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どんなケーキを食べたのか伝えたかったので、手前のコーヒーをぼかし、ケーキにピントを合わせた。ケーキだけではなくコーヒーも入れることで、ケーキと一緒にコーヒーを飲むことが伝わる。
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真ん中に喫茶店らしい綺麗なカップとソーサーを。カップだけにピントを合わせ、手前と奥は開放F1.4でぼかして奥行き感を出した。
コーヒーの液面は見えていないのだが、相手の動作も加わり、コーヒーを今から飲むことが伝わるのではないか。
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とっても綺麗で繊細なラテアートを出してくれるお店。ラテアートの写真を撮るときは、どこか一部分にピントを合わせて迫力を表現することが多いのだが、このときはスワンのラテアートに感動していたので、F値は少し上げて、ラテアート全体にピントが合うようにした。
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ワイングラスグラスでコーヒーを提供してくれるお店。三分割構図にし、空間を作り、大人な雰囲気が出るように。コーヒーを中心にすると、コーヒー単体に目がいくが、右に空間を作ることで、これからグラスを手に取って飲むことが想像でき、動きのある写真になる。
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喫茶店らしさが伝わるように、ノスタルジック強めなレタッチに。カウンターに置いてあるものも認識出来るくらい描写されるもといいかなと思い、解放ではなく少し絞ったF2で可愛い瓶や積み上がったコースターも伝わるボケ感で。
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窓側から差し込んだ光を反射させることで、一面真っ黒であるよりもその場の空気感や臨場感が伝わる。
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【おうちカフェ作例】
飲んではいけない夜のアイスコーヒーフロート。丸い氷にドリップしたアイスコーヒー。アイスはハーゲンダッツのラムレーズン。スパイスクッキーをのせて。ライトを照らし玉ボケを作り、夜のアイスコーヒーフロートを演出。
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光を通せばコーヒーは黒くない。浅煎りは尚更黒ではなく、琥珀色で透き通る。アメリカーノは重くもったりした質感であるが、ドリップコーヒーは、フィルター(紙)を通しているのでより透明で光に当てるとキラキラしている。
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ヴィンテージの北欧食器のカップ&ソーサーをメインに。このときはカップとソーサーをメインにしたかったので中心に。ラテアートもして、カップの可愛さを最大限に引き出したかった。
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夜にライトをつけ、ラテの表面の質感を撮った。表面がギリギリ伝わる明るさで、他は暗くして時間帯が伝わりやすいようにレタッチ。
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おうちカフェ。家庭用エスプレッソマシンでアイスカフェラテを作ったとき。エスプレッソの流れていく姿を撮った写真。カフェオレ(コーヒーと牛乳)ではならないエスプレッソの流れを伝えたくて撮った写真。
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おうちカフェ。ラテアートを綺麗に出来るようになることも目標だが、まだ上手ではないラテアートをいかにカメラで上手く見せるかも今の私の課題である。
ラテアートは開放で撮るとぼけ過ぎて伝わりづらいので、F値は少し絞ったF2に。ラテアート全面を伝える必要性がないときは、このくらいぼかして迫力を伝えている。
![](https://assets.st-note.com/img/1695734423312-hqMI3Xmutk.jpg?width=1200)
全てFUJIFILM X-S10にて撮影。 FUJIFILMのフィルムシュミレーション(フィルター)はFUJIFILMのフィルムの色味を再現したフィルターで、コーヒーやカフェ写真はこのフィルターでより美味しさを表現できる。
なぜコーヒーを撮るのか。美味しいコーヒーがあることを伝えたい。コーヒーが持っているたくさんの魅力を伝えたい。
コーヒーはただの黒い液体かと思いきや、奥深いコーヒーの世界が広がっていることを知ると、コーヒーはとても楽しいことに気付く。
コーヒーには、生産者、焙煎士、バリスタなど美味しくしようと考え、努力している人たちがたくさん関わり、一杯のコーヒーとなっている。コーヒーを知れば、もっと写真にも表現できることが増えるのではないか。例え黒い液体でも、その魅力を写真で伝えられるのではないか。
カメラだけでなく、コーヒーについても学び、コーヒーに関わる人たちの思いが伝えられるような写真を撮っていきたい。
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