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20代を選べなくなる。

いつかはきっと報われる
いつでもないいつかを待った
もういつでもいいから決めてよ
そうだよなだから「いつか」か

誰かがきっと見てるから
誰でもない誰かが言った
もうあんたでいいから見ててよ
そうだよなだから「誰か」か

あーなんかもう恥ずかしい位いける様な気がしてる
ずっと誰にも言わなかったけど
今なら言える
明日の朝恥ずかしくなるいつものやつだとしても
ずっと今まで言えなかったけど
サビなら言える

この区切りでみーんな聴いているであろう
クリープハイプ『二十九、三十』。

ついにわたしも20代を選べなくなる歳になる。
年齢なんてただの数字だと思っているけど
世の中から見たら多分そうではない。
それはよくわかってる。
30歳になるまでにしにたいと考え始めたのはいつだったか。
高校生頃から割と真剣に考えてた気がする。

しにたいしにたいと思ってても
どうせしねないよって、
下北のいつものお店で言われて
本当にそうだったからなんとも言えない気持ちのまま、
20代を終えて、30歳になろうとしてる。
どうしてしにたいと思うのか、よりも
どうして生きたいと思うのか、の方が
答えを出すことが出来ないでいる。ずっと。

あの子の年齢からどんどん遠くなっていくこと、
考えたくないのに考えてしまう。
もう30歳だねって笑い合っている未来があったはずなのに
隣にもどこにもあの子は居なくて、ずっと空っぽのまま。
どうしてなんだろう。

わたしは30歳を迎えていいのだろうか。
鬱を誤魔化しながら働こうとしていて
またあの状態が訪れるのではないのか。
どう考えても「普通」を装ってる気がするし、
それすらも装いなのかもしれないし、
自分がなんなのか本当にわからない。
(何を綴ろうと思ったのかもわからない)。

幼い頃に密かに憧れていたお兄ちゃん的存在が
38歳でつい最近、この世を去ったらしい。
信じられなくて、ただただ、悲しい。
どうして「いい人」は病におかされてしまうんだろう。
どうして「いい人」だと思われていないであろうわたしが
生き延びてしまっているんだろう。

嘘をつけば嫌われる
本音を言えば笑われる
ちょうど良い所は埋まってて
今更帰る場所もない

もしも生まれ変わったならいっそ家電にでもなって
空気清浄機とかなら楽してやっていけそうだな
何も言えずに黙ったまま空気を読んだ振りをして
遠くから見てるだけの俺みたいだし

前に進め 前に進め 不規則な生活リズムで
ちょっとズレる もっとズレる 明日も早いな
前に進め 前に進め 不規則な生活リズムで
ちょっとズレる もっとズレる 明日も早いな
前に進め

やっぱり世の中、理不尽すぎませんか。

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