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200414 GRIT やり抜く力(後編)

こんばんは!
後編、始めます。



前編を読んで、このやり抜く力、というのは結局元から持っている遺伝子で変わるのではないか?
そう思った人もいるかもしれません。

しかし、やり抜く力は

1.育つ時代の文化的な影響を受ける(環境等)
2.年齢とともに強くなる

という特徴はあるものの、遺伝子での影響は微々たるものです。

つまり、やり抜く力は誰でも伸ばすことができる、という事です。
その辺りを今日伝えられればなと思います。



大前提:好きな事をする

多分要約して伝えるにあたって最も重要な事を伝えます。

それは、やり抜く力は自分にとってかけがいのないことに取り組んでこそ発揮される、という事です。
しかし、ただ好きだからといって、上達できるとは限りません。
努力をしない限り、上達するはずがありません。だから多くの人は好きな事をやっていても全然うまくなりません。
だからこそ好きでもない事はなおさらうまくはならない、という事です。


そのかけがえのないものを一心不乱に追いかけた結果、成功者というのは成功しています。


ここで、やり抜く力が高いに共通する目標への考え方を紹介させていただきます。

こちらの図をご覧ください。






ピラミッドの一番下(青色)には、もっとも具体的な個別の目標が並んでると考えてください。
日々の「やることリスト」に書くような目先の目標です。
例えば
朝8時までに家を出る、昨日下書きしたメールを書き上げて送信する、などなど。

このような下位の目標はどれも目的を達成するための手段。つまり、もっと重要な目標を達成するための手段です。

それに対し、ピラミッドの上に行くほど、もっと抽象的かつ全体的で重要な目標が並んでいて、
上にある目標ほど、それ自体が目指すべき目的であり、単なる手段では無くなります。

例えば、朝8時までに家を出る、のは下位の目標(青色)で定時に出勤するは中位の目標(黄色)を達成するための手段にすぎません。


この目標になぜ?を問いかけると常に「〜するため」という答えが見つかります。
それを繰り返すと最上位の目標に辿り着きます。
これは他の目的の手段ではなく、それ自体が最終的な目的、となります。


言い換えれば、一番上の赤色の目標が1つの自分の目指す姿だったり夢だとすれば、中位の目標、下位の目標は一番上の自分の目指す姿、そして夢を叶える手段。

1つ1つの自分の行動が自分の夢やなりたい姿につながっている、という考え方をしているのが、やり抜く力が強い人が持っている考え方です。

筆者はこの最上位目標(赤色)をその下に続く全ての目標に方向性と意義を与える「コンパス」と考えてるそうです。



コンパスの見つけ方

多くの人が生きていく上で、夢、だったりなりたい姿というのを模索すると思います。
先程も前提として好きな事をするのがいいと書きました。

筆者曰く、
情熱に従って生きたいと思うのに、これだ!と思うものが見つかっていない人は、最初から始める必要があります。
それはコンパスの発見です。


自分自身にまず質問!!!!

・私はどんな事を考えることが好き?
・いつのまにかよく考えているのはどんなこと?
・私が本当に大切に思っているのはどんなこと?
・私にとってもっとも重要なことは?
・何をしているときが一番楽しい?
・これだけは耐えられないと思うことは?

→答えが見つからない時はもっと最近ではなく、昔から思い出す。

考え、ぼんやりとした方向性が見えてきたら、少しでも興味のあることを積極的に試すこと!

その道を極めた達人も最初は初心者。
心から楽しむことから初めましょう!


行動を起こすことが何より大事です。
何事も実験だと思ってやってみる精神が大事。
何だってやってみなきゃ分からない、という筆者の考えは響くものがあります。


似ていますがもう1つ、ウィル・ショーツさんという人の考え方を紹介します。

1.まずは好き嫌いをはっきりさせ、そこから積み上げる(これだけはやりたくない、これならよさそうだ、そこから始める!)
2.とりあえずいいと思ったことをやってみる
✳︎上手くいかなかったら取り消しても大丈夫、唯一の正解や最高の目標を見つけようと思わずに、何となくよさそうだ、の方向性でOK


この方向性が見つかったら、
「発展」させる。
興味を持ち続けるためには、さらに興味が湧くような機会が何度も必要であることを肝に命じる事が大事。
そんな機会を自分で探し続け、興味を掘り下げ続けることで
やっとコンパスというのが見つかる、という仕組みです。


好きなことを何年か続けているのに、本腰を入れて打ち込む覚悟ができていない場合は、興味をさらに深めることができるかどうかを見極めるのがベストです。




やり抜く力を内側から伸ばす

コンパスの方向性が少し見えてきたところで!

今から実践できる内側からやり抜く力の伸ばし方を紹介します。


・自分のスキルを上回る目標を設定してはそれをクリアする練習を習慣化する
・自分の取り組んでいることが、自分よりも大きな目的とつながってる事を意識する
例:少子高齢化、幸福度の上昇など
・成長思考になる
(やればできるの精神、自分の能力をもっと伸ばすことは可能と考えること)


大事なのは積み重ねであり、積み重ねながらもその「質」を大切にする塩梅が重要です。


やり抜く力を外側から伸ばす


端的に言うと、それは環境、そのものです。
強いチームに入ればきつい練習があるかのように、人は思っている何倍もの影響を環境から受けています。

興味を深めるためにはそのプロフェッショナルに教わったり、同じカテゴリーを学ぶ者との切磋琢磨等は欠かせません。

今一度コンパスが見えてきたら、自分の今の環境も1つ、考えてみるのもいいのかもしれません。



最後に

「やり抜く力」が強いということは、一歩ずつでも前に進むこと。

「やり抜く力」が強いということは、興味のある重要な目標に、粘り強く取り組むこと。

「やり抜く力」が強いということは、厳しい練習を毎日、何年間も続けること。

「やり抜く力」が強いということは、7回転んだら8回起き上がること。


筆者は天才を
「自分の全存在をかけて、たゆまぬ努力によって卓越性、究めること」

と定義していて、この本を読むあなたにもそんな覚悟があれば天才だ、と最後に書いています。

テレビの前でなれるはずないと思っていた天才になれる可能性が誰にだってあるという事です。

自分自身、コンパスは少しずつ見つかりつつあります。
そのコンパスの興味を深掘り、確実なものにしていけたら、と強く思わされました。


とてもボリューム沢山、ためになる本でした。
前編後編といえどかなりはしょりました笑
読む価値のある一冊です!

最後まで読んでいただきありがとうございました!


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