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文京区に住む犬

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最近の記事

階段の手すりのネジを締めなおした

家族で今の一軒家に移り住んだのは大震災が起こる1ヶ月前だった 体力が有り余っている幼い弟が外に出れないストレスを感じることなく過ごせたのは、家族と顔を合わせるたびにケンカになってしまう思春期真っ只中の私がそれぞれの部屋がある今の家でその期間を過ごせたのは、不幸中の幸いだったと思う この家は丈夫だから 少しなら家で発電できるから と体が大きい父が得意げに言っていたのも、不安なあの時期を乗り越えられた一つの要因だったと思う 一人暮らしを始めてもうすぐ一年経つ この家丈夫かと

    • 忘れていたのさ

      11月ですね 去年の11月はまるっと魔女の家にいて、彼女の作ったご飯を食べて夜はあたたかいお風呂に入って早めに眠る をしていました 今年は鉄筋コンクリートの壁がとってもかわいいアパートに住んで パックのお米とライフの半額になったおかずを食べて夜はあたたかいお風呂に入っていたのですが また しっかり熱を出して寝込んで3日目です 例年11月はひどい風邪をひきます 夏に引く風邪は早く治して遊びまわらなくてはならない!!!という闘志が燃えたぎっているので寝込んでいるうちもイライ

      • 🦓

        0か100かみたいな考え方はよくないよ、みたいな話はよく聞くけど私は完全なそれだ 生活の全てに対してなんとなく強迫観念があるからだと思う 友達が今日から友達です!って言って始まるわけではないのにそれを求めているような 家を出る時は右足から靴履かないと嫌なことが起きるかも 黒じゃない服を着るのが怖かったけど白い服を着てみたら意外と似合ってたり やってみたかったことを基礎の知識がなくてはやる資格がないとずっと思っていたけど 絶対であることが私を救うと思っていたけど、そ

        • 7月

          私が3年前の出来事の話をして、友人がそんなことあったね と笑う瞬間 友人にそういえばあれもう大丈夫なの、と聞かれてあぁそういえばあれはすごく悲しかったね という瞬間 日々はそんな出来事の積み重ねでできている 自分が覚えていなくたって誰かが覚えている、誰かが覚えていなくたって自分が覚えている そうやって日常の色々なことはじんわりととけて、自分や誰かの中にきえていく それがわかってとっても嬉しかったから きらきらしているものではないけれど美しいと思って大切にしているものだ

        階段の手すりのネジを締めなおした

          とけて、きえる

          私はいやに記憶がいい。 あの時言ってたこととか、このヘアゴムを買った場所、お気に入りのくまを見つけた時。 そういうことだけずっとずっと覚えてる。 忘れてしまったら自分の一部がなくなっていってしまうようで、なにも失いたくないとパンパンになった脳みそ。 そんな状態で1人で抱えきれないような出来事がたくさん起きて、覚えていたいこと、覚えていなくてはいけないこと、思い出したくないこと、忘れてしまった方がいいことがたくさん絡まって私の頭と心はバラバラになってしまった。 毎朝起き

          とけて、きえる

          健康な時は前髪伸びるの早い

          健康な時は前髪が伸びるのが早い わたしの言う 健康 は 髪を整え、化粧をし、人とたくさん話す元気がある時のことを指す 過眠せず、準備をする余裕がある時間に起き、念入りに化粧水をはたき、浸透するまでの間前髪が真っ直ぐになるようにアイロンを通し、一直線からはみ出ている長い毛があればそれを切り、髪が終わったらまたメイクを進められること そんなかわいい姿で人に会える時、たくさん話したいと思える時わたしは健康だ、と思う そんな元気がない時は花粉で寝てる間にカチコチになった目の周

          健康な時は前髪伸びるの早い

          この前薬の眠気を待ってる間、LINE漫画の一番上に出てきた復讐の姑〜!!みたいな適当なレディコミを読んだらかなり夢見が悪かったから 復讐は恨みを発生させる前にやられたら瞬発的にやり返すが多分一番正しい ので今日はLINE漫画を開かず毛について書いてみるね 初対面の人にほぼ100%言われることは 髪長いですね〜!!! だ 見ればわかる 長いよ トイレの時洋式でもギリ危ないので前に持ってくる 和式はもう髪を服の中に突っ込んで用を足す そのくらいの長さ 次に続く言葉はどれくら

          2月

          冬は元気がない 朝(といってもだいたい昼過ぎ)起きてたくさんご飯を食べて犬の世話をして、うとうとしたり本を読んだりしたら1日が終わる、を繰り返しながら毎日長い長い睡眠をとる もういつからだかわからないけど冬はずっと冬眠のような生活 冬に元気がないのはデフォルトなのだけど、毎年誕生日のある2月はひどい鬱がくる 数年前幼馴染に連れて行ってもらったディズニーランドのホテルですら朝方希死念慮に苛まれ泣いていた、ついでに胃もたれも起こした 今年こそ、今年こそはと毎年願いながら二

          1月

          早くに父親を亡くし、10歳年上の兄に恐怖政治をされて育った父親は未だに反抗期が続いている 酒を飲むと声が大きくなり、笑いのツボは変わることなく怒りの力が増幅してしまう人だ 何が地雷かわからないのでとにかく飲ませないようにする がいいとここ数年で学んだ その努力も虚しく、外でしこたま飲んで家で暴れることがある 酔っている時は聞き流し顔を合わせないようにして台風が通り過ぎるのをやり過ごす、が鉄則だったはずなのにたまに度を越して絡まれるとき、黙っていればいいのにそこで歯向かうよ

          11月

          11月に入ってからほとんど労働という労働をしていない、できなかった 何日かはお仕事をして、撮影をして、他の日は友人とひたすら話すだけの日、ひたすら片付けるだけの日、ただキウイを剥きまくっただけの日があったり、湖を観に行くだけの日があった もこもこをこねたり眺めたり、動けない日は一日中布団の中で丸まっていたり、本当に手放したかったものを元あるべき場所へ戻したりした 11月も残り10日になった今日は大阪に来ている 昼前に起きて手つかずたった荷造りを無理やり終わらせ、昼過ぎ

          長い間心と体がバラバラで自分がどこにいるのかわからなかったけどやっと戻ってこれたなと思う 季節が二つ変わってしまったな とってもとっても長くてしんどかったけどあまり鮮明な記憶がないので終わってしまえば一瞬だけ長い夢の中にいたような変な感覚   覚えていたかったこと、覚えてなくてはいけないことが起きた時はそばに人がいて代わり覚えていてくれたり、何かに残してくれたので大丈夫 愛想尽かさないでそばにいてくれてありがとう 人に愛してもらえていることだけはなにがあっても忘れちゃいけ

          夜中に

          運命ってライトによく言いますよね そういう運命だったんだ、とか運命の出会いかも!とか わたしが恋愛において初手で運命かも!!と思う時は大体とち狂っていてその運命とやらはほぼ外れている 運命じゃなかった…(というよりもはや執着でした…)となってから気づくのですがいつも 人との出会いに少女漫画みたいな運命の出会い!!雷に打たれたような衝撃!みたい感じちゃう時って相手の容姿がとんでもなくタイプだったり心が弱っていたり泥酔している自分の中の本能が正常に機能していない時で、そうい

          夜中に

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          体はちゃんと知っている 心と、魂と違うことをすると 気付かぬうちに体がずっとこわばっている うまくご飯が食べられない お酒の飲み方がわからなくなる  自分が好きでいられない場所に身を置き続けたり、自分が好きでいられない選択を続けると 好きなものがなんだったか思い出せなくなってくる 好きな友達と会っている時どんな自分だったっけ いつも何話していたっけ 自分の好きに確信が持てなくなるのは自分がわからなくなっているのと同じだ 自分の悲しいことはこと細やかに言語化できるのに、自

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          長い長い恋が終わりました しかも酒に酔った勢いで 20代前半ずーっと恋していた子がいました 1度目のピークは告白したら いやいや と流され終わりました 2度目のピークは告白したら 今は付き合えないけどあなたのことは好き と言われて悲しいけど飲み込み一緒にいました 好きならいいかって 大きな大きな愛で包んだら少しでも愛してもらえるだろうかという邪な気持ちの愛を全部あげたら返ってくるどころか不安になってしまったようです その愛は恋心によるものだったので 恋という感情が

          神様

          半年くらい前から、いつからかわからないけれど自分の体が自分のものだという感覚がない 何が起きても自分のことのように感じられず遠くから見ている感覚がずっと続いている 離人感というらしい そんなこと言われたら早く人間じゃなくなりたい 不安感からたくさんの人と会い、予定を詰め込むが一週間前の記憶はあまりない、確かにその時は楽しいのに楽しかったはずなのに、気づいたら全て過ぎ去っていて明日は何時に起きなくてはいけないかわかるけれど、明後日のことはずっと考えられない  かなりひどい

          春が嫌い どれくらい嫌いかというと春嫌いZINEを作れそうなくらいです ただでさえ毎朝涙でパリパリになって開かない目に不安定な天気 アレルギーでずっと痒い体 電車に乗るとシワのない制服を着た高校生 新生活を応援する広告 春の電車は本当に居心地が悪い なんとなくソワソワして何かしなくては!と春の呪いにかかった私はいつもの半分くらいしか回っていない頭で何かをする、と大抵取り返しのつかないことを起こす (だから来年の春は暑い国に行って誰とも会わずに過ごしたい) そんな取り返し