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【WEBデザイン研究所015】フェリシモ|2022-2023年度採用サイト

■サイトURL


■MEMO

「Digろう、フェリシモ」
フェリシモは主にファッションや生活雑貨商品を取り扱うダイレクトマーケティングの会社です。
制作会社さんは京都のWEB制作会社MEFILASさんです。

「Digる」ってそもそも市民権を得ているのか疑問だったのですが。(後で紹介するのですが、そもそもコンセプト設計自体はクライアント主導ですでに確定されていたみたいですね。)
そもそもはDJがレコード屋で自分のお気に入りを無数のレコード棚から掘り漁る行為に対して使われてたスラングなんですよね。
サブスクで音楽聴く現代、ストレートにユーザーに届く言葉なのかわからないのですが、ソリッドなフックになりますよね。(同時にCDよりレコードが売れるって時代でもあるんですけどね。)
でもそんなスラングをキャッチコピーで使うってとこが最高にエモいです!

それちゃったので話しをもどしましょう。

■フォント

和文:Noto Sans JP
欧文:Work Sanshttps://fonts.adobe.com/fonts/work-sans

それぞれの社員さんのアートワークの作り込みがされていてにぎやかな分、ベースのフォントは個性を削いだ視認性重視フォントです。


■デザイン

MV

初見でまず驚かされるこのオーディオディスクとアートワーク群。
採用サイトってこと忘れちゃうくらいの、いい意味での裏切り。
コンセプトのdigに対して、この打ち出し方をひねりだした時点で優勝確定といった具合なのですが、完全に音楽配信サービスのUIを踏襲した作りで、いわゆる採用サイトのあるあるコンテンツがトップページには一切なくした潔い設計になっています。
採用におけるCVであるエントリーへの導線も、通常とは逆をいくようにめちゃくちゃさりげなく置かれている。目的が単純なエントリーではなく、(先輩社員を通しての)フェリシモへの理解と共感に重心を置いていて、その延長にエントリーがあるべきとするスタンスが見て取れる。
細かいデザイン部分もみていきましょう。


社員紹介

本サイトのメインコンテンツである社員紹介。それぞれの社員さんにあったテーマでアートワークが用意されていて、その個性がサイトを彩る。ジャケ買いしちゃいそうだわ。


スペコン

『おすすめラジオ番組』とされているが、社員さんが仕事や就職について語る音声が配信されている。ここもコンセプトに沿っていて、かつ独自性のあるコンテンツでおもしろい!
そして、念の為〜と言わんばかりに採用情報で一般的に用意されているTHE情報類がコンパクトにまとめてさりげに置かれている。


社員さん詳細ページ

内容はよくある社員紹介ですが、歌詞にみたてたポエムみたいのがそれぞれ準備されているのが特徴的。
デザイン視点でいえば、アートワークのフォントもさることながら、フォーマットのように思える左右の英字スローガンのフォントもそれぞれに合わせてデザインを変えている。
細部に神様が宿っています。


今回はよくある採用サイトから振り切った事案でした。
こちら(https://www.felissimo.co.jp/company/contents/recruit/2023recruit_concept/)でコンセプトに込められた想いなど、本プロジェクトへのフェリシモさんの考えが綴られています。
先に採用についてのフェリシモさんの想いに基づいたコンセプト設計があって、それに対してMEFILASさんがクリエイティブ面でアウトプットされた背景が読み取れます。
コンセプト自体も振り切っていますが、それに沿ったソリッドなクリエイティブが光っていて、そのスタンスや関係性みたいなところまでうかがえてしまうようです。

それではまた。
シーユーネクストグッドウェブサイト!!

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