見出し画像

ひょんなことから始まった山での暮らし


2020年11月27日から山で生活することになった。本当に予想もしていなかった出来事。いろいろ事情があって山に引っ越した。家は、彼の職場のボスが一軒家に住んでいて、部屋も空いているから住んでいいよ、とのことでお世話になっている。ボスは週に2日は山を降りて住んでいる娘さんのところへ行ったりして、いない。夜とかは、近所の友達のところへ行ってカードゲームとかして楽しんでいるみたい。あんまり顔を合わすことがないけど、素敵なひと。空いた時間があると掃除したり、ペンキ塗ったりなんやかんやずっと動いているパワフル女性。家もとても素敵で広い。

画像2

わたしは、もともと住んでいた家から職場まで15分の距離だったのが山へ引っ越したから45分になった。山を降りるだけで25分はかかる。どこへ行くにも山を降りる25分は最低かかる。山道はくねくねだから最初の一週間はめちゃくちゃスロー運転。夜なんかは後ろの車にハイビームをチラッとされたり、後ろの車がベタ付けで付いてくるなんてのはしょっちゅうだった。

山での生活は、虫と動物との暮らしになった。クモはそこら中にいて当たり前。Gもいる。夜はカエルの鳴き声がアヒルみたいにグワッグワッと大量に響く。どこからともなく猿みたいな鳴き声も聞こえる。それは多分、鳥だと思う。うさぎがぴょんぴょん走っていたり、ワラビーなんかもいる。ターキーはなぜか車の前をタタタッと横切っていく。ヘビもいる。

住みだした最初はいちいち、ウワッと思っていたけど5ヶ月が過ぎた今はクモを見ても、あぁ今日もいますね、くらいでGは最近ペストコントロールが入ったからあんまりいない。カエルの鳴き声は今はもう聞こえないくらい気にならなくなった。動物を見るとテンションは未だに上がる。人って順応するよねって改めておもう。

山に住んでみて良かった点が何個もある。まず、夜はめちゃくちゃ静か。一軒一軒の土地が広いから隣の家の生活音なんかは全然聞こえない。前に住んでいた家は、夜にパーティー帰りの人の話し声とか外から丸聞こえだったし、うるさいな〜と思うときがたくさんあった。

なんだかメンタルの調子が良い。彼も良い。だから割と仲良く過ごしている。小さいことでごちゃごちゃする事はなくなった気がする。

周りに行くところも、することもないから山に唯一ひとつだけあるジムへ入会した。する事がないからジムへ週3で通うようになった。体も変わってきた。

なぜか運気が良い。これは多分、自然のおかげかなと思っている。家の中はオーナーの趣味で観葉植物がはんぱないくらいある。家も広いから観葉植物の量もすごい多い。外の庭も広いから、庭というか森?窓からは木がたくさん見える。山道はもちろん山の中を切り裂いているから木に囲まれた道がひたすら続く。木とか観葉植物って悪い気を吸ってくれているとか。だからなんか運気が良くなった気がする。あと、やっぱり緑は目に優しい。癒される。心も大きくなった気分。

人が優しくて素敵。山にもレストランは何軒かあってたまに外食をするけど、行くとこ行くとこ誰かしらに声をかけられて話をしたり、お店の人とも仲良くなりがち。ジムに行くときに通る道沿いにあるレストランの人とも頻繁に会うから話をしたりして。みんな優しい。

週末はクラシックカーに乗ってドライブしにきた人とか、バイクとかいろんな種類が見れておもしろい。犬が車の窓から顔を出して風になびかれていてかわいい。週末仕事へ行くときにそれを見るのがたのしみ。

雲が低いときは、山道を運転していると雲を上から見ることができてたのしい。雲の上にいる!!ってなぜか嬉しくなる。

ざっと思い浮かぶだけでこんなにある。最初ははやくもとの生活に戻りたい。。引っ越したい。。と思っていたけど、今や山道はぴゅーんっと運転できる。夕方なんかは、夕日がめちゃくちゃきれい。毎日なにかしらに感動している。


山での生活って最高!ってかんじ。だけど、海も恋しい。今年の夏は海へ行けていない。山で過ごした夏って感じ。それに友達に会うのにも遠いからなかなか会いに行こうってならない。どこへ行くにも遠くて結構億劫になる。

最近は新たな住人も入ってきて、やっぱり他人と住むのはむり〜って思ってきたからあと1ヶ月で引っ越しできるようになるので引っ越す予定。山での生活はそれはそれで楽しい。老後は良いかも。だけどまだまだやりたい事がたくさんあるから便利な町に住むのが良いかな。


もう少し歳を重ねたら山に家を買うのも良いかも。スーパーも一軒あるし、ガソリンスタンドもあるし生活するのには困らない。

山に住んでみて思ったことでした。

画像2


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?