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ヒラヒラヒラク秘密ノ扉 /チャットモンチー

ちょっと前にスリーピース・ガールズバンドのブームがありましたが、そのブームのちょっと前に「来てた」のがチャットモンチー。shishamoとか後進のバンドに少なからぬ影響を与えたと思うんですが、チャットモンチーの魅力はやっぱり歌詞の心の叫び感。既に「生きづらく」なっていた日常の中、傷を負いながらも何とか生き抜こうともがく姿をカッコ悪いまま曝け出す。その一種の切迫感がとてもリアルでした。今、世の中を生き抜く難易度がさらに上がっているせいなのか、音楽は困難に対峙するというより、困難を素のままに吐露するところで止まっている気がしてしまう。ループ・シークエンスに載せればトラックは簡単に作れてしまう時代だし。チャットモンチーはヒリヒリするような言葉を、これまた鬼気迫る演奏に乗せちゃうところがすごくバンドだったんですが、今こんなグループいるかな?

*画像はイメージです。撮影場所:東京・五反田

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