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死んだ女の子 / 元ちとせ

今日は広島原爆投下の日。トルコの詩人、ナジム・ヒクメットが広島への原爆投下をモチーフに書いた詩が各国語に訳され、世界中で朗読されたりメロディを付けて歌われたりしている。世界史的出来事を前にしたら、表現者にとって国境なんて関係ないだろう。彼の詩には日本でも1960年代に曲がつけられ、反戦集会などで歌われてきたそうだ。原爆投下60年の節目にその歌を坂本龍一が編曲し元ちとせが歌ったのがこのバージョン。以来、この時期だけ配信され収益は全て寄付に回されているという。思い出してもらうため、敢えて一年の決まった時期にだけ流しているのだとか。日本で起きた出来事に触発され外国人が詩を書いた。それが逆輸入されて日本で歌われ、さらに新たな衣を纏った新たなバージョンが発表された。風化に抗う。音楽の力のひとつの使い方だと思う。

https://music.apple.com/jp/album/%E6%AD%BB%E3%82%93%E3%81%A0%E5%A5%B3%E3%81%AE%E5%AD%90/1535806071?i=1535806083

*画像はイメージです。広島平和記念公園にてオバマ元大統領のメッセージ

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