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最後かもしれない前に

8月の連休に2年ぶりに地元に戻る。地元には会いたい人が何人かいて、その中でいつも会いたいと思う人がいる。その人は地元に残り、私は進学するタイミングで地元を出ていった。地元を出て10年目がそろそろ近づく。私はこの夏を最後に地元に戻らないことにした。

決めた理由は個人的に決めたこと。それについては置いといて、私はこの夏を機にその人と会うのも最後になるかもしれないと思った。毎回会っている仲だから最後になるかもって言うのは大袈裟かもしれないけれど、最後になるかもって思うのはいくつか理由がある。まず、決まって会うのは私が帰省した時だけ。次に私とその人は同性でもないし恋人でもない。私とその人は異性だ。そして極めつけの関係性を問われたら、適切かどうかはわからないけれど、「友達以上恋人未満」だと個人的には思う。そんな関係は、お互いのどちらかが人生のパートナーを持った瞬間に関係がなくなると、これも個人的に思う。地元に戻らない決断と年齢的にお互いが20代後半であることを考えれば最後だと思うのは案外大袈裟じゃないと思う。

私とその人が出会ったのは中学生。私がその人を意識したのはそれから2.3年後。お互いの誕生日に「お誕生日おめでとう」ってLINEで伝えるようになったのは、昔のLINEのデータが消えちゃったから正確な時期は覚えてないけど意識し始めた時からそんな時間は経っていないんじゃないかな。その時から今までLINEで祝ってきた。地元に戻れなかったり都合が合わない時でも、必ず近況報告を毎年してた。電話で、それも4、5時間も。

他にも思い出でいっぱいの、その人と会えなくなるのは大切な何かを失うものだと思ってる。大切な何かは言葉に表せない。ぼんやりとした大切な何か。きっとその人に会いたいと思うのは、そのぼんやりとした何かを知るためじゃないかと考えたりする。

何かに悩んだときはいつも小説を読んできた。今回もその疑問を解くためのヒントをもらうため、本屋さんに出向く。次回のnoteをお楽しみに。


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