KAT-TUNの持つすべての力を見せられた/KAT-TUN 11thアルバム「Fantasia」通常版全曲レビュー
2023年2月15日に発売されたKAT-TUNの最新アルバム「Fantasia」、遅ればせながら入手、拝聴しました。
いや~~~とてもよかった!
というわけで、今回はその感想と、通常版に収録されている15曲をレビューしようと思います。
全体的な感想
このアルバム、テーマは「ジャンルレス」とのことで、あんまり好きじゃない曲調の曲ばっかりだったらどうしよう、とか思ってたんですけど、どの曲もしっかり「KAT-TUN」に昇華されていました。なので、聴いていてすごく楽しい1枚で、KAT-TUNの音楽が好きな私にはたまらないアルバムでしたね。4月にライブを観に行くんですが、ライブだと曲に演出が加わるので、それぞれがどのように進化するのかがとても楽しみです。(注:ツアーはもう始まってますが筆者はネタバレを能動的に見ていません。この記事にネタバレはありません。)
公式で「ジャニーズJr.時代から現在に至るまでの、KAT-TUNの音楽的なキャリアと変遷を凝縮したかのようなアルバム」と述べられていたように、今回の「Fantasia」は今あるKAT-TUNのポテンシャルをこれでもか、とぶつけてきているような気がしています。昨年の「Honey」が「いまのKAT-TUN」を示したアルバムであるなら、「Fantasia」は「いままでのKAT-TUN」(過程ではなく、蓄積された経験値)を魅せるアルバムだと思いました。
では、1曲ずつの感想とか書いていきますね~
1.DIRTY LUV
私はイントロのサイレンの時点でブチ上がりました。THE KAT-TUNって感じでとっても好きです。Fantasiaではなくこれを1曲目として配置することで、KAT-TUNの音楽の世界への導入として機能しているような気がします。
2.Wild Rose
作詞RUCCAさんでテンションが上がりました。RUCCAさんの書く歌詞大好きです。1番と2番でサビの曲調が変わるのが良いですね。フルで聞いた方が楽しい一曲。ライブが楽しみ。
3.Fantasia
サビ周辺の高音と全体を通してオシャレな感じから、「Ain't Seen Nothing Yet」(2022)に近い雰囲気を感じました。ただ「Ain't Seen Nothing Yet」は6thアルバム「CHAIN」(2012)っぽいおしゃれさで、こっちはミニアルバム「楔-kusabi-」(2013)系のおしゃれさかなあって思います。サビの「甘くDanger きっとSurrender」の押韻が聴いてて心地よいです。
4.Love Lots Together
これ、すごく「TOKYO STARRY」(2016)みを感じる。こういう明るくて楽しい感じの曲、好きです。
5.Perfect Date
こういう曲調(カントリー調っていうの?)珍しいね!? KAT-TUNぽくない気もするけど、KAT-TUN以外が歌うとまた違うんだろうなと思う。楽しい感じです。ついついノッてしまう曲調。ライブの演出はどうなるのか、この曲が一番気になるかも。
6.Lament
こちらもRUCCAさん作詞楽曲。「Wild Rose」もそうだけど、RUCCAさんの書く歌詞は、とにかくかっこいいという印象があって。そのかっこいい歌詞におしゃれなメロディがついてるという、贅沢な一曲です。
7.Sail on earth
すっげえ爽やか!! これトロッコ乗ってる気がする。「SUNRISE」(2014)に近い、風が吹いているような爽やかさで、アンコールで歌われそうだな~と思いました。
8.FLIGHT
何らかの形で電波に乗って世に出てほしい曲。CMでもいいし歌番組でもなにかのタイアップ(バラエティのEDとか!)に起用されて、とにかく世に出てほしい。
9.ゼロからイチへ
いきものがかり・水野良樹さん提供。野球中継のテーマソングなだけあってとても情熱的な一曲。KAT-TUNにこういう曲調あんまりないような気がする(思いつく限りだと「DESTINY」くらい?)ので最初聴いたときはあんまりハマらなかったんですけど、どんどん好きになっています。1番の「奇跡はいらない あまえるな」という歌詞、これは、KAT-TUN怖い歌詞選手権に推薦しようと思います。
10.ELIZA
イントロが流れた瞬間、KAT-TUNだ!!と思いました。私の好きなKAT-TUN曲っていう感じです。「PHOENIX」(2013)、「RAY」(2015)みたいな、いい意味で聴くのにエネルギーがいる強い曲調、大好きです。歌詞はRUCCAさんで、ちょっと厨二感が漂っていて非常にかっこいい。さっき挙げた2曲が好きな人は多分好き。
11.Kissing your hurts
清涼感がありつつ高まるイントロが良いですね! 曲順再生で聴くと「ELIZA」の次にこの曲が来るのですが、「ELIZA」が結構濃いので、その対比でかなり爽やかに聞こえます。アツくなりすぎた心を適温まで冷ましつつ、テンションは下げず、な一曲という印象ですね。ライブでも中盤~後半に配置されると思います。あくまで予想ですが……。
12.未完成な
今までの亀梨くんのソロ曲で一番好きかもしれない! 個人的に亀梨くんのソロ曲はしっとりしていて、色っぽいなあという印象があったので、こういう感じの曲は新鮮に感じました。ピコピコした電子系の音も好きだし、疾走感を感じるメロディーも良いですね。ライブではどんな演出がつくんだろうか?
13.ユダ
タイトル発表された時から気になっていた上田くんのソロ曲です。ロック系で、かっこいい曲でした。タイトルの通り不穏なイントロにもゾクゾクしました。上田くんのソロ曲は「ART OF LIFE」(2014)のようなロック系から「花の舞う街」(2009)、「カンタービレ」(2022)のような爽やか系まで幅広いので、毎回どんなテイストで来るのかが楽しみなんですが、今回も大満足です。
14.New sight
中丸くんのソロ曲です。「アブストラクト」(2019)、「ムーンショット」(2022)のような、SFチックな世界観は、最近の中丸くんの楽曲の特徴でもあると思います。「ムーンショット」のようなレーザー使いまくりの演出を期待してしまいます。
15.KAT-TUNの現場
「KAT-TUNライブあるある」を詰め込んだこの曲、耳に残るし、キャッチーで面白くて、良い曲だと思います。ただ、あまり私がいわゆる「トンチキ曲」への耐性がないので聴き慣れるまでに時間がかかりそうです。でもライブで聴いたら絶対楽しいと思うので、期待。
さて、そんな「Fantasia」ですが、なんとSelected Editionが各種音楽配信サービスで聴けます。聴いてください。(去年の「Honey」も聴けるよ!)
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