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行って良かった旅・神社仏閣

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公共交通機関を使って行ったおすすめの旅や神社仏閣について、不定期に更新
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京都・伏見稲荷大社【下り・裏ルート】滝めぐりと神宝神社

外国人旅行客に人気No.1の伏見稲荷ですが、今回は古代の稲荷山信仰を少しでも感じてみたくて出かけました。 【登り】のあとの滝めぐりの続き、後編となります。 ※前編は下記です ↓ 下山してから多くの行場があったのですが、伏見稲荷の管轄ではない民間管理の地域のようなので、写真のみにしています。 前編の「白菊の滝」から、「七面滝」に到着。 山頂から降りたのは、赤線のルート。 https://www.google.com/maps/d/viewer?mid=1gFn4rcNK

京都・伏見稲荷大社 【登り】山頂へ

数年前に初めて行った時には山頂まで登れず、ずっと気になっていた伏見稲荷大社。 奥深そうな稲荷山について何もわからなかったので、今回は低登山の覚悟でトレッキングシューズで出発!(近々宮島の弥山にも登る予定のため、思い切って購入しました。) 現在のような華やかな状態になったのは近年で、もとは山がご神体であったのかもしれません。 猿田彦神や空海さんにもご縁がある、と聞いたことがあります。 今回は古代からの稲荷山信仰を少しでも感じたい、と思って出かけました。 コロナ前は中国か

路線バスで行く【龍神の瀧・夢淵】丹生川上神社中社

ずっと行ってみたかった、丹生川上神社中社。 奈良県吉野山にあり、『X』の形に交差して流れる瀧が有名です。 山奥なので普通なら車で行く場所ですが、平日に運行している地元のコミュニティバスに乗れば、車なしでも行けるらしい・・。 でも本当にたどり着けるのか、行きのバスでは不安でいっぱいになっていました! ◆路線バスでの行き方まず近鉄・榛原駅で降りて、奈良交通バスに乗り終点・東吉野村役場で下車。 コミュニティバスの情報があまりなかったので不安でしたが、ワゴン車で時間通り来てくれま

【世界遺産 吉野】日本史の迷宮・𠮷水神社

奈良県吉野山にある𠮷水(よしみず)神社は、天武天皇(673-686年在位)の時代に、役行者によって創建された、吉水院という修験のお寺だったそうです。 明治時代の神仏分離政策で、南朝・後醍醐天皇の皇居とした時期があったことから神社に。 𠮷水神社は、飛鳥時代から近代にわたる歴史上の人物の所持品が残されている、博物館のようでした。 桜を見るためだけではなく、今でいうパワースポットのような場所だったのかもしれません。 (今回は金峯山寺の行事に参加してから、𠮷水神社へ。ここまでの

飛鳥・岡寺(龍蓋寺)義淵僧正と空海の祈り

奈良県・飛鳥の岡山中腹にある岡寺は、少し離れたところに近鉄・岡寺駅という駅名にもなっているのですが、もともとは龍蓋寺(りゅうがいじ)という名前のお寺だったそうです。 暴れる龍を龍蓋池に封じた、という興味深い説話に由来しています。 その伝承から日本最初の厄除け霊場、またお花のお寺としても人気。 また真言宗なので空海さんのゆかりのお寺とは思っていたのですが、想像以上に空海さんのお寺でした。 真夏の暑い日、前記事で訪れた『奈良県立万葉文化館』から歩きました。 前方の山から吹く

一人旅・飛鳥で古代史を学び直す『奈良県立万葉文化館』

奈良の神社仏閣を訪れるたび、古代史について何も知らない、をつきつけられている気がしていました。 奈良は歴史が古いので、試験のための暗記科目でしかなかった歴史について、何もわかっていなかったことを再認識させられてしまうようです。 もともと聖徳太子から空海さんの時代に興味があったので、この際ちゃんと学び直そうと思い立ち、ひとりで飛鳥へ向かいました。 真夏の37℃を超える、晴天の日。 広大で高い建物がない奈良は日陰もなく、徒歩もレンタサイクルも厳しそう。(まず、歩いている人はめ

奈良天川村の夏・『山の神さま』とイチョウの木

遠方からも参拝する人が絶えない天河大辨財天社。 十津川村の玉置神社と同様、『呼ばれないとたどり着けない』神社として有名ですが、今までは2回、友人の車で連れて行ってもらいました。 今回はひとり旅(路線バス)でたどりつけるか、チャレンジ! 天河大辨財天社から洞川・龍泉寺へ行って、役行者ゆかりの場所を巡るのが目的でしたが、見つけたのは地元の方に大切に守られている『山の神さま』と、イチョウの木でした。 ◇来迎院のイチョウの木バスの本数が少ないので14時過ぎの到着になりましたが、近

初代天皇の霊畤と八咫烏の土偶・『等彌神社』

等彌(とみ)神社は、奈良県桜井市の鳥見山の麓に鎮座する古社。 鳥見山は、橿原神宮で即位した初代天皇の神武天皇が大嘗祭を行ったというまつりのにわ(霊畤)がある場所で、日本建国の聖地になるそうです。 創建年代は不詳ですが、10世紀前半の『延喜式神名帳』に掲載されているとのことなので千年以上は存在し、明治時代までは能登宮と呼ばれていたそう。 それにしても、名前の『とみ』にとても難しい漢字を使っているのが、何か不思議な感じがします。 前回記事の談山神社から桜井駅行きのバスに乗り

談山神社・神の森を守る大和の古社

談山(たんざん)神社は1300年以上の歴史があり、教科書で習った「大化の改新」で有名な、藤原鎌足がご祭神という神社です。(奈良県桜井市多武峰に鎮座) 神社裏山の談山は、645年に中大兄皇子と中臣(のちの藤原)鎌足が大化の改新の策を練っていた場所。 正直、中臣鎌足、中大兄皇子、大化の改新を思い出そうとしながらお参りしていてましたが、結局帰ってから調べました。(日本史を知らなさすぎ!) 今回は梅雨の晴れ間で急に出かけることに決めたので、JR桜井駅から終点までバスに乗っているだ

生命の親神さま・滋賀県『多賀大社』

ご祭神は日本の国土と、八百万の神々を産んだ伊邪那岐大神・伊邪那美大神。 地元では「お多賀さん」と呼ばれ、「古事記」以前から存在が確認されている古い大社(分祀社は全国に239社)らしいです。 「お伊勢さん」と呼ばれる伊勢神宮のご祭神天照大御神のご両親の大社ということなんですね。 延命長寿・縁結びの神として古くから全国的な信仰を集め、豊臣秀吉からの厚い信仰もあったそうです。 神社全体に、落ち着いた大人な雰囲気を感じました。 まずJR彦根駅から、乗ったことがない近江鉄道に乗り換

竹生島・琵琶湖に守られた祈りの島

『パワースポット』としても知られる竹生島(ちくぶしま)。 目立たないけれど実はすごい滋賀県、琵琶湖にある島です。 今回初めて行ってみて、弘法大師・空海ゆかりの、豊臣秀吉の国宝建築も残る歴史深い信仰の島だったことがわかりました。 またご本尊の大弁才天は、江ノ島・宮島と並ぶ「日本三大弁才天」の一つで、弁才天信仰の聖地ということです。 竹生島行きの観光船は、彦根・長浜・今津の3か所から出港。 今回はせっかくなので、滞在時間が最も長い長浜 → 今津 琵琶湖横断(110分滞在)コー