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2010年 1/30 Greene教授退官スピーチ「Friends」

今回はいつもとは違い、10年前に書いた翻訳文です。掲載していたブログ記事がいつ消えるかわからない状態なので、noteにも転載しておきます。関学時代に強烈に影響を受けた恩師の退官スピーチ。グリーン先生には色々人生観変えられたんですが、このスピーチで、僕の人生観は再度モーレツに変わりました。こんなスピーチして去っていくおっさんになりたいぜっ

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我々の惑星はいつか太陽に呑み込まれて全て無くなる。

NASAは我々の遺伝子を、月面や火星上でも生きられるようにする研究をしているが、いずれは宇宙自体が消えて無くなるのだ。

我々の科学も、芸術も、あなたを語り継いでくれるものはみんな消滅する。

Nobody remembers anything about anythingだ。

何の話かというと・・じゃあなぜ人は生きていくのか?ということだ(WHY WE ALIVE?)。

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あなたたちは今まだ若いから会社や仕事が大事だろう。だが60歳になったら、「Friends」だけが唯一価値があることが分かる。

今すぐ、自分のヒューマンコミュニティを作りなさい。グリーンゼミは私が作り上げたスペシャルなコミュニティだ。本当にゼミ生や部下をハッピーにしようと思ったら、私はいつも彼らのハピネスをぶっこわすことから始める(そういえば、3年生の時は「サル、アタマナマケ、ステューピッド」とボロクソに言われたものだ・・)。

会社の醜さ、自社商品の愚かさ、そういった盲目的に信じていたものを全否定されて解放されたとき、人ははじめて自由になるのだ。
私は自分のベストをつくして、あなたたちの幻想をぶっ潰した。あなた達はフリーだ。だからこれからもタフに生きていけるはずだ。

生きていくことは決してイージーなことではない。あなたの人生には必ず耐えられないほど不幸なことが起こる。もしあなたの人生の目標がハッピーを追い求めることであるなら、それは間違っている。

また人に愛されることを追い求めてもいけない(犬はいい!純粋に惜しみなくあなたを愛してくれる。愛犬にグチグチと悪口を言われたなんて話聞いたことないだろう)。それらは必要なものではないし、追いかけることは楽しいことではない。そんなものよりも、LOVEとFriendshipはもっと大切で価値がある。あなたをハッピーにしてくれる本質的なものだ。

LOVEはあなたがどう感じるかではない、どう他人をCAREするために行動するかだ。家や金や地位なんて、「Just a joke」だ。

最愛の人の死に直面したとき、全てを失った時、電話できる世界で数人の友達の存在、それがあなたの人生なのだ。その他は全部ゴミだ。

私のMIT時代の大切な友人は、親の遺産で7億ドル持っていたが、最愛の人が死の淵にある絶望のなかで、(声をつまらせる)電話をかけられる友人は私しかいなかった。しかしそれこそが友人だ。

うまくいっている時はみんな優しい。絶望を共有してくれないのは友人ではなく鬼だ。生きていくなかで何もかもがうまくいかなくなったとき、その時のQuality of Relationshipこそが全てだ。結婚式のスピーチでも私はいつもみんながフンイキダウンになるスピーチをするだろう。
「本日は最高に素晴らしい日です・・・Forget it!私は保証する。あなた達の行く末には必ず酷いことが起こる。その時お互いをどう扱うか。それこそがあなた達のQuality of Relationshipが試される時なのだ。」と。

また、私の他の知り合いは妻が脳の癌になって、ハードな手術をしてもう普通の状態ではなくなってしまっても、決して彼女を見捨てなかった。

人生の最も大切な友人との約束を果たしたのだ。(声をつまらせる)彼は本当に尊敬すべき人間だ。私とリツコ(奥様)は彼から素晴らしいものを学んだ。全てはロイヤルティ、トモダチ、約束を守ること、そういうものにかかっている。

これはいい、これは悪いといちいち仕分けるのは子供っぽい態度だ。全てのものはGOOD。It’s all GOOD!!だ。「区別をつけるところから不幸せがはじまる」と仏教も教えている。

だから、たとえもし癌になっても「That’s part of Life」だ。それもまたすばらしいことだ。

全てのものは人生というショーの一部なのだ。死もまたしかり。

Everything is Fineだ。癌もFine!交通事故もFine!小沢一郎もFine!クビもFine!だ。

ダライラマは死に瀕している人に会ったら「おめでとう!」と言うのだ。
パーティーを開催しよう、と。みんなが悲しい顔をすれば、その人の人生の最期の時がとても惨めなものになるのだ。

今在る自分とは別のところからハピネスを探すことは、あなたを惨めにする。未来や過去からハピネスを見つけようとするのは幻を追うようなものだ。あなたの今この時の瞬間ほど素晴らしいものはない。

There is impossible to be happier than you are” right now”だ。

最後にもう一度、あなた達は私のFriendsだ。あなた達ゼミ生は私が関学で見つけた、ただ一つの価値だ。関学のカルチャーとは関係のない、もっと勤勉なカルチャーを持ったコミュニティだ。このFriendshipを私は本当に愛している。あなた達もこのFriendshipを大切にしてほしい。

今夜はあなた達にそれが言いたかった。ありがとう。

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