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感情の永続性

最近考えたこと。

例えば、何か本当に本当に本当に好きなものがあったとして。

私はそれをいつまで好きでいられるのだろうかと思った。



昔は信じてやまなかったこの感情の永続性が、その物を前ほど楽しめなくなった(好きでなくなった)事実によって自覚させられる瞬間ほど悲しいものはない。

魔法が解けたみたいに感じる。



最近、それを実感することが多い。


・まだ幼い兄弟が、

「〇〇(名前)はこれずーーっと好きだもん!だからいいの!」

と何かの折に主張していたのだけど、それだって1年後、3年後、10年後…と時が経った先で、どうなっているかは誰にもわからないよな…と思った。

・私自身、つい2、3年前には「自分は死ぬまでこれが好きだろうな!」と思っていたものがあるのに、最近ほとんど手をつけていないことに気がついた。


この感情の永続性を信じて疑わないというのが「若さ」と言われるものの一つなのかもしれない。


人の感情や趣味嗜好などのその全ては、昔の自分が信じていたよりもずっとずっと変わりやすいものなのだろう。

でも今現在好きなものや追いかけているもの、熱中しているものに対する感情は、決して嘘ではないのだよね。


やはり突き詰めると「今を大事に生きる」ってことになるのだろうな。


【終】

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