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しぴ研究結社/「人々の持ち味を余すことなく活かす社会」の実現について研究しています👥💫…

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しぴ研究結社/「人々の持ち味を余すことなく活かす社会」の実現について研究しています👥💫/佐賀県を拠点に会社員や思想家、音楽ライターのメンバーで構成されています👨‍👨‍👦/ジャンルは創造性、KJ法、生成AI、団結主義、天職、音楽など📝/毎週土曜日更新🪐

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AIを用いたKJ法お助けアプリ「KJ-GPT」

OpenAIのAPIを使用したKJ法アプリ「KJ-GPT」のプロトタイプを公開しました。 概要KJ法とは、文化人類学者の川喜田二郎(1920-2009)が考案した、発想のための技法です。 一見して関係性のない雑多なデータを前にして、それらが訴えかける声にならない志を一つ一つ聞き入れていきます。 KJ法は、混沌とした多種多様の情報を、自ずからそうあるべき姿にまとめ上げるための手段と説明できます。 異質のデータが集まって一つの体系を産み出す過程で、思いもよらなかったアイデアが

    • Google Colab を使って Llama 3 のファインチューニングを試してみました/大塚

      npakaさんの記事を参考に、Llama3をファインチューニングしてみました! 途中でつまづいたところがあったので、備忘録として残します😚 <エラー>'SFTScriptArguments'をimportできません…記事通りにやっていくと、「(6) 学習」の箇所でエラーが出ました。 対処方法 「trl/examples/scripts/sft.py」を開きます。 この「sft.py」を、まずは以下のコードで全て置き換えます。 # flake8: noqa# Cop

      • タイムリミット付きで書いた文筆作品いくつか/不破静六

        また今回も、短い時間を設定して、そのタイムリミットの間に文章を作り終えるという遊びを友人たちとやった。その記録を残す。 文章題答えは最後。 掌編戯曲【解説】 「二人の間に微妙な緊張感が流れる戯曲」というのがテーマ。 戯曲なので心情表現を入れず、さらにできるだけ簡素な表現で、緊張感をどうやって伝えるかに挑戦した。 が、あんまり一度読んだだけでは分かりにくく、上手くいっていないかもしれない。もう少し会話を増やしたほうが良かったかもしれない。 三島由紀夫は『文章読本』の中で、

        • 男女の葛藤を唄ったオリジナル演歌「ちぎれ涙」の作詞/不破静六

          先週の答え合わせからいく。 このどこに嘘が隠れているかというと、答えは「嘘がある」ということ自体が嘘だ。一種の禅問答であり、嘘があるということは嘘がないことであり、すなわちそれは嘘があるということである。 真剣に考えた人ほど、怒るかも知れないが、それはあなたが悟りに至る一歩だと捉えていただき、ご容赦願いたい。 さて、今回の本題である。 この前、和田誠著『日曜日は歌謡日』の座談会をしたことに触発され、今週は、不破なりの演歌の作詞をした。 「ちぎれ涙」 作詞・不破静六 男

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        AIを用いたKJ法お助けアプリ「KJ-GPT」

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        • タイムリミット付きで書いた文筆作品いくつか/不破静六

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          10分で書いた1ページ戯曲3本/不破静六

          1ページ戯曲を書いた。いずれの作品も、友人とのZoom談話会をきっかけに、10分の制限時間を設けて作り上げた。 ちなみに自分の好きな戯曲は、倉田百三の『出家とその弟子』だ。 テーマ「やむをえない犠牲」 上流の住民が生きるのか、下流の住民が助かるのか、トロッコ問題の話。建設反対の太田は、激しく突っかかるが、実は住民とは全く関係ない部外者かもしれない。上流の町に住んでいる真庭爺さんは、誰が犠牲になるかは自分たちで決めることはできないと悟って、世界の流れに身を任せる無常感を体

          10分で書いた1ページ戯曲3本/不破静六

          一回限りで普遍な歌、団結のよすが/架空座談会『日曜日は歌謡日』しぴ研

          これまでの座談会記事が好評なので、しぴ研究結社のメンバーでやってみた。話題にするのは、1986年に出版された、和田誠の『日曜日は歌謡日』(Kindle版)である。 忙しい人のために、本座談会をまとめると次のようになる。これだけ読めば、このあと約13,000字を通読するのと同じくらいの効能がある。 『日曜日は歌謡日』感想座談会 (1) 歌のこころ 司会者「まずは一曲目を聞いていただきましょう。こちら。」 大塚「歌には完璧さよりも共感や慰めがほしいですね。昔ながらの言葉に

          一回限りで普遍な歌、団結のよすが/架空座談会『日曜日は歌謡日』しぴ研

          ノイズテクノ楽曲「ごどばナランプラ」を制作しました/ぶりゃん

          みなさんこんばんは。 突然ですが曲をつくりました。 小田和正がいい味を出したノイズテクノです😊 ※音量注意 演奏に使ったのは以下のセット。 小田和正の曲と、途中の何語かわからない喋りは、その時たまたま流れていたラジオ番組を使って、リアルタイムでエフェクトかけて録ってる。 テープに録音した後に確認したら、入力レベルが大きすぎて偶然音が割れてた。いい感じだったので採用👯 これからもどしどし曲を作ってアップしていくのでよろしく👍

          ノイズテクノ楽曲「ごどばナランプラ」を制作しました/ぶりゃん

          しぴ研究員の「おすすめする/しない」映画や音楽、本(24年1月~3月)

          最近の投稿が、少し重めのヤツが続いたので、今週は読みやすいのを投稿します。 ここ3ヶ月で、大塚、不破静六、ぶりゃんが見たり聴いたりした映画や音楽を紹介したいと思います。 個性豊かなセレクションをお楽しみください! 映画『沈黙の艦隊』/不破静六 かわぐちかいじ原作のコミックスをドラマ映画化した作品。 領土的野心を持たず、広い海を自由に泳ぎ回ることのできる原子力潜水艦。そのたった一機が、核武装も仄めかしながら、「強い国家」アメリカと対等に渡り歩く姿は、日本人としての自尊心をく

          しぴ研究員の「おすすめする/しない」映画や音楽、本(24年1月~3月)

          ドキュメンタリー『祭りばやしが聞こえる』について架空の座談会記録/不破静六

          同じしぴ研究結社の大塚がやっていた記事に倣って、ドキュメンタリー映画の感想座談会を開いた。 対象となる作品は以下の『祭りばやしが聞こえる』だ。友人から薦めてもらったのだ。 忙しい人のために、本座談会を3行でまとめると次のようになる。 以下、座談会記録を綴る。 『祭ばやしが聞こえる』鑑賞感想座談会 ドキュメンタリーの主な登場人物 (1) 祭りが色あせる A男「祭りの仮面や衣装を身につけるというのは、私たちの伝統として重要な意味を持つ行為だな。それは過去の偉大な先祖たち

          ドキュメンタリー『祭りばやしが聞こえる』について架空の座談会記録/不破静六

          『台湾天才IT大臣オードリー・タンの問題解決』の読書感想について座談会!/大塚

          台湾のIT大臣、オードリー・タンの考え方についてインタビューした以下の本を読みました。 これを元に、架空の感想座談会を組みましたので、その模様をお伝えします。 以下文中で区切り線に囲まれた部分は、本書からの引用を表します。 『オードリー・タンの問題解決』読書感想座談会(1) 普遍的な愛 (1)-1 主流から外れた視点が社会の智慧となり価値観の修復を促し、墨家は自然の摂理に基づく普遍的な人間愛の重要性を説く。 A男「オードリー・タンの本を読むと、彼女が提唱する問題解決

          『台湾天才IT大臣オードリー・タンの問題解決』の読書感想について座談会!/大塚

          オープンソースと義侠心とアニミズムについて/大塚

          先日の2/20(火)に参加したオンラインイベントの感想を書きました。 AIとオープンソースの未来について、海外の若手起業家が登壇するイベントです。 大変興味深い内容だったので、以下自分の感想も入れながら内容をお伝えします。 オープンなLLM開発2017年6月に大規模言語モデル(Transformer)がオープンソースで発表されたこと、それはほとんどハッカーのようなアマチュアリズム精神を持ったプログラマーたちを狂喜乱舞させた。そう、彼らは夜を徹してコードを書き、そして世界に

          オープンソースと義侠心とアニミズムについて/大塚

          仏SF映画「ラ・ジュテ」に見るタイムトラベルと魂の行方/ぶりゃん

          はじめまして。しぴ研究結社メンバーのぶりゃんと言います😙 映画や音楽などのライターをしてます。今回は、フランスの映画「ラ・ジュテ」について書きます。 この映画は、クリス・マイケル監督による1962年の傑作SF映画です。上映時間が30分にも満たない短編映画ですが、後世に多大な影響を与えていて、「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」の押井守監督は、「ラ・ジュテ」を見て映画監督を目指したと語っています。 ↓ネタバレOKの方はスクロール . . . . . . .

          仏SF映画「ラ・ジュテ」に見るタイムトラベルと魂の行方/ぶりゃん

          ムダなもの多すぎてない? (4)まとめ/不破静六

          最初5回の連載と考えていたら、目測を誤って今回の4回目で最終回となった。本記事ではこれまでの3回の内容をまとめる。 1. 逆境の克服資本主義の豊かさの夢に依存することなく、逆境の中で瞑想などの思想的な努力を通じて危機管理能力を養い、困難に立ち向かう勇気を育てたい。 物質的な豊かさが幸せの全てではないと分かっており、精神的な充実がより重要だと感じているからだ。 そして、お金がないという現実を直視し、それを不便と見るのではなく、知恵と創造の糧へと変えることで、現在と真剣に向き

          ムダなもの多すぎてない? (4)まとめ/不破静六

          ムダなもの多すぎてない? (3)持続可能な永久運動/不破静六

          前回は、ドロドロの恋愛共依存から抜け出すためには、洒落っ気やケレン味に溢れた「粋」な精神を保つことが必要ということを述べた。 一度のつもりが、二度、三度と深みにハマると、狂信的な思い込みに駆られて悲劇的な結末にもなりかねない。 村の直売所恋愛に限らず人間関係でも同じようなことが言える。例えば田舎のムラを考えてみるといい。町内活動に上手く馴染めない村人が、周りから迫害されているとの強迫観念に侵され、陰惨な殺戮劇を繰り広げたという話を一度くらいは耳にしたことがあるだろう。

          ムダなもの多すぎてない? (3)持続可能な永久運動/不破静六

          ムダなもの多すぎてない? (2)恋愛消費と粋/不破静六

          前回、お金はたえず流れ続ける宿命にあると述べて終わった。ひと所に留まっていては腐ってしまうのだ。 金銭にべったりと執着する。それは苦しみの始まりだ。 それと同じことは、(擬似)恋愛関係にも言える。 男と女の蟻地獄ヒンドゥー教における最も重要な聖典ともいえる『バガヴァッド・ギーター』は次のように教える。 現代社会では、恋愛感情や性的欲求がビジネスチャンスとされる。人間の本能的な欲求を刺激し、そこから利潤を生み出すのは、資本主義社会における消費文化の一例だ。 例えば次の例で

          ムダなもの多すぎてない? (2)恋愛消費と粋/不破静六

          会社組織のミッションやビジョン、パーパスの作成を累積KJ法でやる場合、R1~R4までは経営層が行い、その結果を現場に卸してR5具体策から皆んなに考えてもらうのがちょうどいい気がする。現場は経営層の目標を受け取って、自ら判断・決断・実行する。川喜田二郎の言う「仕事の分割可能性」だ。

          会社組織のミッションやビジョン、パーパスの作成を累積KJ法でやる場合、R1~R4までは経営層が行い、その結果を現場に卸してR5具体策から皆んなに考えてもらうのがちょうどいい気がする。現場は経営層の目標を受け取って、自ら判断・決断・実行する。川喜田二郎の言う「仕事の分割可能性」だ。