あああああああああ

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少年/夢日記

 ウユニ塩湖のような、だだっ広い透明な地平線の上に、剥いだ爪にそっくりな花弁の蓮と、ぶくぶく肥った入道雲をジイと睨む、焦げ茶の目が詰まった花托がひしめいている。…

トンネル/夢日記

 煤けたコンクリートの壁を伝って、オレンジ色の鉄格子から差す光を辿った。 「どこに行くの?」 「 知らないの?池があるの」 そう答えた君の目は真っ黒で、穴のよう、否…

遺書/夢日記

 あの長い長い下り坂を僕を自転車の後ろに乗せて効かなくなったブレーキから手を離してそのまま天国に行こう。楽になろう、幸せになろう、僕が僕であることが許されないま…

少年/夢日記

少年/夢日記

 ウユニ塩湖のような、だだっ広い透明な地平線の上に、剥いだ爪にそっくりな花弁の蓮と、ぶくぶく肥った入道雲をジイと睨む、焦げ茶の目が詰まった花托がひしめいている。
 彼と僕はその葉の上に立っていた。
彼、彼は見たことの無い少年だった 。
中性的で、夏だと言うのにまっくろなカーディガンを羽織って、これまたまっくろなスキニーを履いていた。声は聞こえなかったが、話し方から、きっと男のひとだと思った。
 ふ

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トンネル/夢日記

トンネル/夢日記

 煤けたコンクリートの壁を伝って、オレンジ色の鉄格子から差す光を辿った。
「どこに行くの?」
「 知らないの?池があるの」
そう答えた君の目は真っ黒で、穴のよう、否、穴そのものだった。
 私はそれを聞いて思い出す。その池は君の目のように底がなくて、土埃に塗れた浮輪が恋人。行こう。
 そのとき、立ちはだかる自販機!違う、こんなものはなかった。歪む、歪んで消えた。
「こんなもの、あった?」
「ううん、

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遺書/夢日記

遺書/夢日記

 あの長い長い下り坂を僕を自転車の後ろに乗せて効かなくなったブレーキから手を離してそのまま天国に行こう。楽になろう、幸せになろう、僕が僕であることが許されないまま、私は僕を飲み込んでしまって、そのまま熱さを忘れる前に供養するべきだよ、残滓、錆が浮いたビニール傘、トタンのガレージ、カプセル剤みたいなつめたい床、ねえ、嫌よ嫌よも好きのうち、だそうだよ 、わたし。
 ぼく、と反復されるのはささやかな裁判

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