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ブルーオーシャンらしい旅立ちの追求

今年に入ってから、海洋散骨事業のビジョンを皆で考えた。

ブルーオーシャンらしさを追求していこう。 というのが大筋で決まった。

そもそも、ブルーオーシャンセレモニーというサービス名称は、故人が最後に還っていく、「青い海」からつけた名称だが、マーケティング用語の「ブルーオーシャン戦略」も意識したネーミングである。

競争のない世界。未開拓の市場。

大切な人をあの世に送る方法を、これまでにないやり方で。あるいは、これまでとは違った文脈で。
ただし、根底には、我々のミッション

「一人ひとりが自分らしく生き抜くために」

というのがある。

私が最初に提案したのは、

「ブルーオーシャンらしい弔いの追求」だったが、「弔い」がちょっと硬い、わかりにくい、読めない?という意見があった。

そこで、皆で意見を出し合った。

「ブルーオーシャンらしいお別れの追求」

「ブルーオーシャンらしいお見送りの追求」

「ブルーオーシャンらしい偲び方の追求」

どれも悪くはなかったし、それぞれが出してきた理由も、
「なるほどねぇ~ そういう考え方もあるよね」という感じだった。

社内のメンバーの意見だけでは決めきれず、社外の人にも意見を聞いた。

1月の全体ミーティングにゲストで来ていただいた、元、鎌倉新書のマーケティング部長、野林さんは、とにかく「カスタマーを見ろ!」と何度も繰り返される中で、言葉の選び方も、お客様目線だったら、どんな言葉がいいか?とことん考えてごらん とヒントを下さった。とことん観察だ。

取締役会で、グループ会社の役員の皆さんにも意見を求めた。そこでも、意見は分かれた。

「会社のことを死ぬほど考えている村田さんが最終的に決めたらいいんじゃないの?」というのが親会社の会長の意見。

うーん、うーん・・・・


今年最初の地方出張は、鹿児島~沖縄だった。

鹿児島に行く道中でも、スタッフとこの件について話していて、なんとなく、今の業界のトレンドだと、「おみおくり」な感じがした。

ちなみに余談だが、鹿児島県鹿屋市に、おそらく日本一大きな海洋散骨の看板が出来上がっていて、驚いた。

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鹿児島にスタッフを置いて、翌日に一人で沖縄に移動。
今年初の沖縄施行。1月の初頭では、コロナの話は出ていなかったけれど、現地では、すでに、韓国との関係悪化の影響でインバウンドが激減で困っているという話を聞いた。
沖縄の海はやっぱり綺麗で、この後、クジラに会うこともできた。

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翌日、那覇から、車で、うるま市に移動。目的は、月刊「仏事」という業界誌で新しくはじまる連載のためのインタビュー取材。
日本のLGBT運動の父で、数年前からパートナーの方と沖縄に移住されている南定四郎さんのご自宅に行ってお話を伺った。88歳。本当にお元気で、LGBTマガジン「空飛ぶ船」の編集など、発信力も衰えていない。

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4月の終わりには、また東京レインボープライドの会場、代々木公園でお会いしましょう、と約束したが、まさか中止になるとは夢にも思わなかった。

インタビュー後に、南さんに、例の、「ブルーオーシャンらしい〇〇の追求」について、ご意見を伺った。

南さんは、即答された。

「それは、旅立ち、でしょう。」

うん。旅。ジャーニー。

確かに、大海原に旅立っていく、というイメージ。とてもポジティブな感じがする。

と、いうわけで、年初の旅の終わりに、

「ブルーオーシャンらしい旅立ちの追求」というフレーズが確定した。

2月から、新しい期がはじまり、私たちの旅立ちの追求がはじまる。

毎月1回、「ブルーオーシャンらしい旅立ちの追求ミーティング」という長い名前のミーティングを重ねてきた。

その内容と、成果については、まだ旅の途中なので、もう少し旅程が進んできたら書くことにしたい。

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