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海洋散骨は、亡くなってからどれくらいの時期におこなうのか?

「もうすぐ、四十九日なので」
今朝も、そんな相談の電話を受けた。

散骨って、いつおこなうのが正解なんだろう?

答えとしては、「人それぞれ」が正解。

でも、なんとなく、四十九日あたりにおこなう方が一番多い気がする。

ということで、実際に、これまで私たちのところで散骨をおこなった方々のデータを調べてみた。本日、9/8時点で当社のSalesforceに案件として登録されている方々の散骨された日から命日を引いた日数の分布がこれ。

命日~散骨までの期間

やはり、圧倒的に四十九日あたりが多いことがエビデンスとして出た。
ちなみに「7年以上」というのは、多くが、「墓じまい」案件である。

そもそも、四十九日とは??
仏教の考え方ですね。亡くなってから、七日ごとに法要をおこなって、七週目、四十九日法要(満中陰)が終わると、無事あの世に成仏して、忌明けとなり、お墓に納骨する、というのが一般的。

ですが、これも、宗教・宗派・地域によってもずいぶん違いがある。
神道やキリスト教では、50日祭という儀式をおこなうケースもあるし、東北など、お葬式の日に納骨まで済ませてしまう、というエリアもある。

散骨は、新しい葬送で、「こうしなければならない」というしきたりに縛られることもなく、いつおこなっても自由なのだが、亡くなってから四十九日、五十日たったころにおこなう人がこれほど多いのは、なぜか?

1.納骨の風習。四十九日法要を済ませてからお骨を動かすのが一般的だから。

2.死別直後から続いてきた、さまざまな手続き、整理が少し落ち着く時期だから。

そんなところだろうか。

私の場合は、母が亡くなってから一年後、一周忌の命日月に散骨をおこなった。

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一年、お骨を家に置いておくのは、長かったような気もする。

でも、最初に書いたように、お骨を手放す時期は、「人それぞれ」だ。

何年も何年も手放せない、という人もいるし、このところ、火葬直後、火葬場までお骨をお引き取りにいくケースも増えてきている。
長くやっているとリピーターさんも増えている。ご夫婦一緒に海に還りたい、ということで、ご主人のお骨を粉末化して、ご自分が亡くなるときまでご自宅に置いておく、という方も数組いらっしゃる。

その時が、その人にとってベストなタイミング。

いずれにしても、お骨を海に撒くと、後戻りはできない。
その瞬間、その日を区切りとして、新しい物語がまたはじまる。そこにどのような意味付けをするか、それも、「人それぞれ」である。

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