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ブラッククローバー the Stage観劇レポ

前回の観劇からだいたい2ヶ月、久しぶりの舞台に行ってきました。8月末にろまたん展に行ったり、先週の日曜日にはテニミュのリリースイベントに行ったりしていましたが、5月6月7月と何かしらの舞台に行っていたので、かなり間が空いた感覚がしています。

前提

 最近になってジャンプ作品に触れるようになりましたが、ブラッククローバーは未読です。舞台化と淳平くんの出演が決まった後で冒頭部分(アスタが黒の暴牛に入るところまで)だけ予習しました。昨年末ジャンプフェスタに行った際に劇場版の予告編が流れていて、「諦めないのが俺の魔法だ!」というフレーズを何度か聞いたような気がします。記憶違いかもしれません。なので原作履修済の方が読んだ際に「何言ってんだこいつ」になる部分もあるとは思いますがお手柔らかにお願いします。dアニメストアにあったのでアニメで履修しようと思ったら話数が多くて頭を抱えています……

全体の話

 いい意味で初めてきちんと王道ジャンプ作品に触れたような気がします。アスタとユノの友情、魔力が全くないにも関わらず魔法帝になるという夢を諦めないアスタ、仲間である黒の暴牛と共に戦い勝利する、これぞ王道!という形を取っていますが、ところどころ王道っぽくなさを挟んでいることが面白さの原因だと感じています。一番気になっているのは「クローバーの5枚目の葉には悪魔が棲む」というフレーズ。通常いい意味で使われない悪魔という言葉選びに何か意図はあるのか勘繰っています。
 生まれついての身分と持って生まれた魔力という二重の評価基準がある世界で、アスタはどちらも持たず、ユノは魔力は強いが身分が低く、ノエルは王族の出身で魔力も強いですがコントロールができない。それぞれに欠点(?)があるからこそ物語に幅が生まれるような気がします。特に今回舞台化された部分での敵は魔力を持たないものを見下しているという点で、魔力を全く持たない代わりに魔力を切り裂き跳ね返す剣を持つアスタが立ち向かう意味があるように思います。物語の本筋と関係ないですが、アスタの剣、実はとても重いらしく、あれを小柄な体で振り回している植田さんすごいと思いました。
 敵といえば彼らにも人間らしさを感じるようにした上でアスタとは価値観が相容れない、という描き方がされていたように思います。ダイヤモンドも資源不足だから侵略せざるを得ない、だとか負けた自分を回収してくれたロータスに感謝するマルスだとか。ただ彼らは目的の為なら犠牲者が出ることも厭わないので、「みんなを守るのが魔法帝だ」という考え=犠牲者を出すのは論外のアスタとは対立するのが当然で。クローバー側、特に黒の暴牛の人はアスタの考えに同調している人が多いように感じます。
 舞台ならでは(?)の見どころで行くと、フッハー!のお兄さんがいい味出していましたね。あと客を猛獣扱いするマグナさんとそれに倣って挨拶をするアスタ。通路に近い席に座っていたのでかなり近くで猛獣扱いされました(?) マグナさんいい先輩すぎて自分もこんな上司が欲しいです。

ラックくんの話

 前回が孤児、前々回がチームの頭脳、その前が猫、さらにその前は日替わりの柱だった淳平くんが今回どんな役なのか、キャスト発表時点では見た目だけで元気系なのかな~などと考えていましたが…………全然違いましたね。いや部分的には合っているんですけど。元気な戦闘狂(重めの過去持ち)。
 ブロマイドとかビジュアル公開とか全ての場面で笑顔なんですよ、彼。常に口角が上がっていて、登場した時もマグナさんのプリンを食べたことで怒られているのにずっと笑顔。最初はマグナさんのことをおちょくってるからそうなのかと思っていました(多分そういう面もあると思う)が、途中で「泣いたり怒ったりしないから不気味だ」と母親に言われていたこと、貴族を魔法で倒したら母親に認めてもらえたこと、その時に言われた「勝ち続ける」ということに母親が亡くなった今でも囚われていることが明かされて私混乱。何かあると思ってはいたけどそんなに重めとは聞いてないぞ。序盤で性格が破綻しているって言われたときにもう少し身構えておくべきでした。戦いながらもずっと口角は上がっていて、ラックくんの狂気が伝わってきて、その場の敵であるはずのロータスさんよりもラックくんに底知れない恐怖を感じました。
 ろまたんの時にも淳平くんの殺陣は見ましたが、その時の役が戦い慣れしていない設定だったためそう振舞っていたのに対し、今回はアクロバティックで戦い慣れている感がすごかったです。ダンスが上手いので体幹がしっかりしていて体の使い方が分かっているとアクションにも生かせるのかもしれないと思いました。淳平くんのことをすごいなと感じるたびに、そこに至るまでの努力に思いを馳せて2度すごいなと感じています。声も役によって使い分けているように聞こえて、今回は高めで可愛らしいと思ったらアニメ版のラックくんがcv村瀬歩で納得しました。

まとめ

また淳平くんの新しい一面に触れて、面白い作品に出会えて幸せです。これが舞台の醍醐味だな~と毎度しみじみ感じています。次の舞台は10月の新テニミュで、淳平くんの現場はバースデーイベントの予定なので、それまで日々の色んなことに潰されないように生きていきたいです。


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