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マンガ「ムギとペス」感想文:話数を重ねるごとに味が増す異種族間文化交流

ネタバレなしで綴ります。

以前よりも獣人やモンスターの日常系漫画をよく目にするようになった気がします。とはいえ作品の雰囲気はビースターズに見られる様なシリアスなものから、ケモノキングダムやぼのぼのに見られる、ギャグ/シュールな作品まで色々あります。(少し古いですが…)

https://kc.kodansha.co.jp/product?item=0000046415

https://www.bonobono.jp

表題作は、ほのぼのモフモフ漫画を求めて手にしました。ですがそのイメージとは違い、中々の真面目な漫画でした。なので読み始めた頃は食傷ぎみになりそうだなと思いましたが、気がつけばもう少しこの漫画の世界観を知りたいという気持ちになっていました。

この漫画の世界を知らない読者の疑問を代弁してくれるのはムギ、解説してくれるのはペス、という具合に各話進んでいきます。

1話からの少し重苦しい雰囲気をその後も感じますが、作品の空気が変わったと思ったのは5話でした。

それまでの話の悩みや葛藤は、主人公の視点と当事者の視点を交差させる形で描かれていて、なんだか教育マンガの様でした。

それが気にならなくなったのは、5話以降、主人公からは見えないところをそのままに、当事者の葛藤を描く事で世界観がより深まり、広がりを感じられる様になったからだと思います。

正直なところ、1話を読んだ時は次の巻が出ても買わないだろうな、と思いましたが、1巻を読み終わる頃にはもう少し先をみたいなと思っていました。

その時には、できればペスがもっとモフモフして欲しいです^_^。



最後までお読みいただきありがとうございます。

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