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#83 立場 2021.03.21.Sun.

今日も特別何かをする予定はない休日。

突然、学生時代に居酒屋でアルバイトをしていたときの先輩から連絡があった。

「この子知ってる?」と。

一時期、その居酒屋で少しだけ一緒に働いてたという子に出会ったらしい。

名前をLINEで検索すると、当時一緒に働いていた同期とその子について話してるトーク履歴があった。

記憶にない。

私は3年近くいたけど、入れ替わり激しかったしな。


暇だったので、その同期とのトーク履歴を読み返してた。

まあ、すごい。文句しか言ってない。

自分勝手な料理長に歯向かって喧嘩したこともあった。

自分がやりたくない仕事をバイトに押し付ける社員にブチギレたこともあった。

バイトが飛びまくって、団体客相手に1人で倒れそうになりながら働いた日もあった。

1ヶ月の休み7回だけとかで働かされてキレそうになったこともあった。

本当にいろんなことあったなあ。懐かしい。


人間性の欠けた料理人と社員しかいない職場だったけど、出会ったアルバイトの人たちはみんないい人たちだったな。

料理人と社員からすれば私は相当偉そうなアルバイトだっただろう。

でも、それなりに頼りにされていた自信もある。

アルバイトからも社員からも厨房からも、何かしら頼み事があればよく私に回ってきてた。

私にばっか言うなってキレそうになったこともあったけど。


私はホールと厨房の間役につくことが多かった。

出てきた料理をホール側まで運ぶとか、時間見てコースの料理出すとか、洗い終わった食器片付けるとか。

業務内容自体は誰でもできるし地味かもしれないけど、常にやることがあって誰よりも忙しい。

どれだけ効率的に動くか考えないといけなくて結構頭使う。

それに、実質全体をある程度操作できてしまう。

表に出てやるより裏で操作する方が個人的には面白かった。

効率的にできたなって実感できるとすごい楽しい。

ただ、人間性の欠けた人間しかいない厨房に入り浸らないといけないからみんなやりたがらない。

もう数え切れないぐらい罵声と文句を浴びせられた。

その分、めちゃくちゃ言い返してたけど。

もう2度とあんなとこで働きたくはないけど、視野の広さと忍耐力はあそこでかなり培われたと思う。



履歴を読んでる中で、Twitter画面のスクショが出てきた。

当時、一緒に働いていた女子高生のTwitterアカウント。

悪趣味と言えば悪趣味だが、その同期はそういうのを探すのが得意だった。

入ってきた当初はすごい声が小さくて自分のこともあんまり表現しない内気な子。

正直、初めは一緒にやっていけるか不安だった。

でも、だんだん声もでかくなって、意思表示もするようになって、成長がすごい目に見えて分かる子だったな。


スクショに載ってたツイートの中で、「日曜日はすごく好きな先輩がいるから意地でも出勤する!」とあった。

それに対して私がありがたいわ、なんて言ってる。

そういえば、当時の日曜出勤メンバーでその子の先輩に当たるのは私しかいなかった。

あの子、私のこと好いてくれてたのか。

思い出した。元気にしてるかな。

私たちが辞めてから後を追うように辞めたらしいけど。

楽しく生きてたらいいな。

年下の女の子苦手とは言ってるけど、後輩に好かれるなんて時もあったのか。

あまり自分からは積極的に関わろうとはしてなかった気がするけど。

自分で出来ることは自分で考えてやれ、無理なことは私がやるから何でも言え的なスタンスだったと思う。

私の何を好いてくれてたんだろう。


4月から会社に後輩が入ってくる。

無理していい先輩になろうとか、後輩に好かれたいとかは正直思ってない。

というか思えない。

先輩としての意識持とう!みたいなこと会社で言われるけど。

立場を認識した上での配慮は持ちつつ、ありのままで接していきたいなと思った。

これは後輩に対してだけじゃなく、何に対してもそうだけど。

根本的な価値観とかが変わるなんてことはないし。

対応がちょっと変わるだけ。


先輩後輩である以前に、私は私だし。



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