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②メンバーから

林市長とのティー・ミーティングの報告二つめ。
引き続き、いいね!の会メンバーの発言を紹介します。

「食」の大切さを/ともちゃん(発言)

栄養士です。中学校給食の実施を求めて活動していると、「親の作るお弁当が本来の家庭のあり方だ」という方がいます。「家族の繋がりを大切に」と訴える方もいると思います。お弁当づくりが当たり前にできる世の中であれば、私もそうすべきであると考えています。しかし、実際は、そう出来ない現状があります。

私たちが取り組んだ市民アンケートには、共働きの親御さんが増え、お弁当を作る時間がない、あるいは経済的に厳しく昼食を買うお金も渡せないとの悲痛な訴えが寄せられました。また、お金は渡せても子どもが好きなことに使うためにお昼ご飯を抜く。それから、ダイエットに目覚めてお昼ご飯を抜くという声もありました。そのような子どもが増えていけば、日本の将来は危ぶまれると思います。

子どもは国の宝です。今、忘れ去られている「食」の大切さを教育として確立させるべきではないでしょうか。中学生としての理解力があるので、食育の効果はすぐに発揮されます。給食を食べることで、経験や思い出として残ります。

給食の思い出残して/かおちゃん(発言)

2人の子どもの母親です。いいね!の会の活動に加わったばかりです。
私は新潟県の出身です。中学1年のとき、お弁当が給食に変わり、嬉しく思いました。それは、お弁当の格差に違和感を持っていたからです。お弁当のときは、友人がいつもデザートを持ってきていたので、うらやましかったです。

中学校給食の思い出は、たくさんあります。ひな祭りやクリスマスなど行事のある日は、デザートがケーキだったり、ゼリーだったりと楽しみでした。こういう日は、余ったものの争奪ジャンケンがすごく盛り上がりました。横浜に引っ越して、ママ友に中学校給食がないことを聞いて、おどろきました。横浜の子どもたちにも中学校給食の楽しい思い出を残してあげたいです。

お弁当を持って来られない中学生もいます。お弁当が、いじめのきっかけにならないか不安です。中学校給食の実施で、同じ釜の飯を食べることができれば、コミュニケーションが広がり、仲間意識も強まります。食事の準備や作業を一緒にすることで、生徒の社会性が育つと考えます。

義務教育だから平等に食育やって/とんちゃん

3人の子どもを育てています。中学の時は、成長に必要な栄養素を摂取する量が多くなっていきます。でも、お弁当に緑黄色野菜を豊富に入れることは難しい。長女が学童に通っており、夏休みなど長期の休みの時はお弁当を作っています。それが、中学でほぼ毎日、お弁当を作るとなると、栄養バランスを確保する点だけでも簡単ではありません。食事は調理してすぐに食べるのが美味しいし、栄養もあります。温かくて美味しい中学校給食を実現して、子どもたちがのびのび成長できる環境を作りたいです。

中学校給食を実施している自治体では、給食を通じて食育が豊かに行われています。例えば、給食の時間に栄養士さんが「このキャベツは三浦半島でとれたもの」と紹介すれば、中学生なら興味を持ち、農業や流通業、社会についても学べると思います。みんなと一緒に食べ、学校にいる栄養士さんや調理員さんから給食について話を聞くことで、正しい食習慣を身につけ、生涯を健康で過ごすための基礎をつくるなど、給食は子どもの人格形成に大きな役割を果たしています

中学校は義務教育なので平等に食育をやってほしい。林市長には、学校給食法に従って中学校給食を実施する努力をしてほしいです。

会の活動はすべてボランティア、運営は募金で賄っています。仕事と子育てといっぱいいっぱいのメンバーを、みなさんの力で支えていただければ幸いです。