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④議案の質疑・仁田昌寿(公明党)

【要望】R3年度〝視野〟でなくデリバリー実施を

今回、また改めまして、令和3年度以降の中学校昼食の方向性の案として、いま示されたものについて、振り返りますと、我が党についても平成5年頃から、その当時、先ほど、荒木田副市長からございました、男女共同参画社会ということを見据えたうえで、今後の昼食のあり方について検討に入り、私も入ってまもなくはその可能性について、自分で計算もした思い出がございまして、自校方式が可能なのか、いくらかかるのか、また、親子方式ということも当時、その選択肢の一つであり、計算してみても、とても、当時すらその財源や場所の確保すら難しいことから民間業者委託による配達型の弁当ということを昼食の環境の運営の土台にしようと決め、平成10年には、以降、我が党としても昼食のあり方の一つとして、それを主張してまいりました。

これまで、ハマ弁という形で実現をして進めてこられたわけでございますが、あらためてここにきて、再度の見直しのなかで、昨年、振り返りますと、この学校給食法上の給食に位置付けることについては、この委員会のなかでも、長期的なテーマである、また、中長期にわたってのテーマであるという認識を委員会としても示していただきましたが、ここへきて令和3年度を視野にというようなところまで検討していただいたことについては敬意を表する次第でございます。ぜひ、今後、その方向に向かって進めていきたいと思いますが、先ほども鴨志田委員からもご質問がありましたが、この令和3年度からの実施も視野にという、この視野をぜひ今後、削除できるような取り組みをお願いをしたいというふうに思うことをまず、要望させていただきたいと思います。

【質問】ハマ弁フルセット経費構造は

その上で、二つほど、伺いたいと思いますが、4ページのところに、学校給食法上の給食の実現について、でございます。その意義に関しては、大事なこの三つがありますが、とりわけ、実施主体が横浜市となりということについては信頼性を大きく向上させることは当然、期待をするところでございますが、そうなると食材調達の企画策定というところに大きくかかわることは、これまでの仕組みと大きく変わるところなんだろうと思います。

食材の充実というところもうたっておりまして、国産比率や地産地消についてふれております。そこで現状、生徒のみなさんが、フルバージョンで340円で食べていただいているわけでございますが、この食材や、その他の経費について、その構造はどのようになっているのか、ちょっと伺いたいのですが。

【答弁・部長】340円に食材費・一部人件費

現在のハマ弁は牛乳付きのフルセットの価格は、340円というふうになっております。これには、食材費と一部の業者の人件費等がのっているようなものとなります。

【質問】構成は

現状は食材費いくらで、人件費はいくらで構成されていると理解すればよいですか。

【答弁・部長】食材費だけで270円

現状では、340円に対して、食材費は270円というふうになっています。

【質問】給食費は270円設定か

学校給食法上、位置付けるとすると、これは小学校もそうですけど、保護者のみなさんに、生徒のみなさん側にお支払いいただくのは食材費相当となりますが、そうなりますと、現状の状況をそのまま踏襲すると、食材費相当としての270円が価格として設定されるという理解でしょうか。

【答弁・部長】340円が適正だが今後検討する

現在の340円は他都市のデリバリー型給食と同程度の価格となっており、適正な価格だと考えております。給食化による保護者負担額につきましては、食材の充実にあてる金額と、それから利用しやすい価格のバランスを考慮して、今後、検討してまいりたいと思います。

【質問】国産比率どの程度が望ましいか

今のお考えはとても大事なことだなと思うんですが、現状、こういった食材の選定にあたっては、いわゆるここに書いてございます国産比率を向上することは、これから望まれる意義と具体的な方向性なんだろうと思いますが、現状はハマ弁の国産比率、それから、これから進めようとすれば、学校給食法として想定される望ましい基準、これは、どの程度と理解しておけばよろしいのでしょうか。

【答弁・部長】80%以上目標に努力が必要

現在のハマ弁の国産比率ですけれども、平成30年のデータですけれども、63%というデータが残ってございます。学校給食において、国が設定した目標は令和2年度では80%以上というふうなことですので、努力していかなければいけないと考えております。

【質問】食材の充実はかるのか

そうしますと、今後、学校給食法に位置付ける意義の大きな食材の充実という観点から言っても、国産比率の向上については大変進めなきゃいけないテーマかなと。

今の例だけ申し上げても、17%以上の開きがまだあると。ですから先ほどの価格構成から言っても、この食材に関して、こういった充実も図っていくという方向性と理解してよろしいですか。

【答弁・部長】そのように考える

はい。そのように考えてございます。

【質問】食材向上と適正価格検討を

そのこととともに、先ほど申し上げた、まるまる270円をそのまんま引かれることは当然ないと思いますし、今のことをもって、国産比率の向上や、地産地消という観点もあるかもしれません。食材を一層向上させていくという価格と、若干、保護者のみなさんへの負担も、どこまで適正な価格にできるのかということですので、そこはバランスを取った前向きな検討をお願いしたいと思いますし、価格を下げる部分に関しても、どこまでそれが可能なのかご検討いただきたいと思いますが、その方向と理解してよろしいですか。

【答弁・鯉渕教育長】人件費は市予算

おっしゃる方向で検討をしてまいります。ただ、合わせてご理解していただきたいのですが、人件費がかからなくなるわけではございませんので、その人件費は本市予算で持つと。給食法に、給食に則ることは、そういうことだということで、次の予算のときになると思いますけど、よろしくお願いいたします。

【質問】食育充実の方法は

よく分かりました。そこは全体のバランスと、それから当然、今後の財源のあり方については、ここまでの考え方を、お示しをいただいた上で、前向きにぜひご検討をいただくことで理解をいたしますので、また一緒に議論させていただければなというふうに思います。

もう一つ、給食法に位置付けることによって、食育の一層の推進が図れるということがございますが、ハマ弁をスタートした時点でも、それは食育の一環として、いわゆる、おかずや主食の割合などについても、そういったことを取り組みを当初、されておりましたけれども、一種類にするととともに、さまざまな改革が行われるなかで、食育というものについて、やや焦点が、あまりクローズアップされなくなってきたかなという感もあるんですが、生きた教材としてハマ弁を活用するというふうにあえてうたっておりますが、今後、どのような形で食育を充実させようとお考えなのか伺います。

【答弁・部長】家庭科でハマ弁活用など

中学校においては、家庭科の授業や、それから養護教諭が授業等を通じ、あるいは特別活動のなかで、食育を実施してまいりました。ハマ弁は栄養バランスが考えられ、食育の教材として活用できますが、これまで効果的に活用されてこなかったことが課題だというふうに我々も認識しております。

今後はハマ弁を活用したメニューコンテストや、 家庭科の授業で、学習題材としたハマ弁を活用することや、小学校の栄養教諭による食育 指導など、授業や昼食を通じた食育の推進を各校で行っていきたいというふうに考えてございます。

【要望】R3年度〝視野〟でなく実現を

まさにいまいくつか例示をしていただきましたように、給食法に位置付けるという意義がそこに大きくあるなというふうにも実感をいたします。過日、中尾台中学の校長先生ともお話をさせていただくなかでも、しみじみと栄養バランスということを考えて、将来の生徒のことを考えるといま食が大事というふうに本当に気持ちを込めておっしゃっておりましたが、それが、学校給食法に位置付けることによって、より一層教材としての、学校給食法に位置付けられた昼食の環境が整っていくことを、これからも期待したいと期待としたいと思います。

いずれにしてもこの令和3年度を視野にというのを、ぜひとも、視野でなくて実現できるように協力をいただきたいと、再度お願いして終わります。

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