見出し画像

①請願に対する当局見解・議員態度表明

いいねの会が出した請願(以下)に対して、市教育委員会の見解が表明され、「こども青少年・教育委員会」の委員による質問・態度表明がありました。

2021年度以降のハマ弁の方向性の検討・中学校給食の実施の検討ではデリバリー型給食だけでなく、自校方式・親子方式も検討項目に加え、きちんと議論してください

常任委員会席表

【当局見解】鯉渕教育長・デリバリーしかない

後ほどご説明させていただきますが、本市の置かれている状況を鑑みますと、実現可能な選択肢はハマ弁のようなデリバリー型の昼食しかないと考えております。小学校のような自校方式・親子方式など学校で調理する方式での中学校給食の実施を検討することは考えておりません。

今回のアンケート結果からデリバリー型給食への保護者の期待が高く、懇談会からも学校給食法上の給食に位置づけることを含むご意見をいただいており、その方向で進めていきたいと考えております。

【採択】古谷・恣意的調査でない調査すべき

古谷 ここの請願は非常にシンプルで、請願に書かれているのは、検討に自校・親子方式も入れて検討して議論していただきたいとしています。生徒・保護者にニーズを聞くっていうのは当然のことだと思います。

念のために伺うんですが、今回の市教委が行ったアンケートで、給食実施の方法についてデリバリー型以外の方式については提示されていたのかどうか、伺います。

部長 デリバリー型以外の方式については記載してございませんでした。

古谷 記載されていない、選択肢が示されていないなかでデリバリー型給食のニーズが高いと結論付けるのは、あまりにも問題ではないかと思います。

大阪だと家庭弁当が定着しているとして選択式のデリバリー方式を実施していましたが、その後、保護者、生徒に対して事業効果を計るために、給食に対する調査等を行っています。

その際に家庭弁当を持ってきていない生徒が給食を選択せずにコンビニなどの簡易な食事で昼食を済ませているということもわかったと。こういうことも含めて、大阪市では各区長が区民の意見を教育行政に反映させるためにと丁寧な調査を行っています。その結果、全員喫食を導入しようという選択をされています。そして自校や親子などを組み合わせた学校調理方式がとられるようになっています。

事業効果を計るために調査を行うというのは当たり前ではないかと思いますし、今回のような恣意的なアンケートではなくてニーズをつかむことはぜひやっていただきたいし、やるべき問題だと思います。ぜひこの請願については採択をお願いしたいと思います。

【不採択】今野・ハマ弁喫食率後に他方式検討を

請願項目自体は我々としても理解できる部分がありますし、我が会派としても基本的には同様の考え方をもってまいりました。

しかしながら一方で今回、デリバリー型給食というものを打ち出して、喫食率を上げようという取り組みも理解をします。また、それによる注文の増加に対してもサウンディング調査などから対応していこうというようなこともうかがえると思っております。我が会派としてはあくまで取り組みの結果を見て行きたいと、いわゆる喫食率に関心を寄せていきたいと思っています。

例えば今後も、喫食率が向上しなかった場合、アンケートを取った場合、何を改善されればハマ弁やデリバリー給食を利用したいかというようなときに、今と同じようにみんなが食べていればというようなことが多いようであれば、抜本的な見直しが必要なんだと思います。その際に給食の自校方式であるとか親子方式なども真剣にそこで検討をしていかなければいけないと思います。

また、現在のハマ弁であっても学校によっては取り組み方法によりまして相当喫食率を上げているところもありまして、学校の取り組みによるばらつきが非常に大きいと言えると思います。

したがいまして一概にハマ弁をやめるべきとまでは言えないなと思っておりまして、よって我が会派としましては喫食率が伸びるのかどうか見極めていきたいと考えており、本件については不採択でお願いしたいと思います。

【不採択】鴨志田・全校実施は困難

自校方式は給食室設置の用地不足だとか、親子方式は食材運搬等さまざま、小中学校の組み合わせも困難です。現実論としてこれらの全校実施は困難であります。

横浜市もハマ弁をデリバリー型給食に位置づけ、早期実現をめざすと方針を示したこともあるので、本請願は不採択でお願いします。

【不採択】仁田・実施可能性と予算がない

後ほど報告等の中で、今後のあり方についてはあらためて正式にお考えが示されると伺っております。内容に関して言っても、これまで自校・親子方式の可能性とそのケースにおける必要な予算規模等々についても、ハマ弁を実施するにあたってもそのことについては明らかにされたうえでハマ弁が今実施されているという経過があるんですね。

したがって今後、請願の趣旨のような検討項目を加えるとすれば、できるところがあることを前提に議論をするということになるかと思います。公教育の必要なところについて均等に準備をしていくという趣旨からするとそれはできないのではないかと思いますので、本請願にあたっては不採択でお取り計らいをお願いしたいと思います。

【不採択】小幡・何十年と議論した

教育長の今の答弁というのかな、了承します。

と申しますのも、この議論というのは十何年やっていて、いろんな議論をしてきましてね、今教育長から説明があったような方向に進んでいます。ただし、今までの議論を説明してくれっていうんだったら説明してあげればいいんだから、それは説明すべきだけど、この請願については不採択だと思います。以上です。

【採決結果】採択1、不採択9で不採択

採決では、古谷委員だけが採択を求めて挙手。他の委員(委員長には採択権がないので不参加)は手を挙げず、委員会としては不採択になりました。

会の活動はすべてボランティア、運営は募金で賄っています。仕事と子育てといっぱいいっぱいのメンバーを、みなさんの力で支えていただければ幸いです。