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お会計の心理戦

9歳です。男女で食事をした会計の際に、どうやって支払額を決めていますか?

男性が全額払う場合。男性が多めに払う場合。一円単位で割り勘する場合。女性が全額払う場合。さまざまなシチュエーションがある。

かつてのバブル時代には、女性がお花を摘みに行った際に、男性がサッと全額払っていたと聞いたことがある。

打って変わってサトリ世代の僕らは、一円単位で割り勘することも少なくない。ニコニコ現金時代が終わり、paypay等で一円単位の送金が可能になったおかげもあるだろう。

この手のテーマは女子会でもよく話し合われる。大抵の場合、「男性に全額払って貰いたい派」と「おおよそ割り勘したい派」に二極化する。さすがに一円単位の割り勘はめんどくさいので、少数派なのだろう。

「男性に全額払って貰いたい派」いわゆるおごられ女子は、可愛い。顔面のレベルを言っているのではない。顔面が強いに越したことはないが、デブスの中にも奢られるのが上手な特異種がいる。仕草や笑顔や言葉の節々に可愛らしさが見え隠れしている。笑顔を絶やさず、出てくる料理を褒めて、帰り際にコートを着せてあげる女の子がこれにあたる。

「おおよそ割り勘したい派」は、相手との間に上下関係を作りたくない、平等な立場でいたい。払ってもらうことによって、自分より相手の立場が上だと勘違いさせてしまうことを未然に防いでいる。折半するとお互いの立場は同等で、相手の要求に対して躊躇せずNOと言える。高級ディナーを奢ってもらったからと言ってラブホに行く必要は全くないのだが、ギブアンドテイクの社会に生きてきた僕らはついついお返ししなきゃという気持ちをもってしまう。これを事前に防ぐのが、会計の折半である。


男女間の問題に口を挟むのは少々骨が折れるが、僕は割り勘をオススメする。特に初回デートでは。平等な立場に相手を据えることを勧める。男性はただでさえ女より偉いと勘違いしている場合が多いから。たかだか数千円の飯で抱かせるな。

金が無いならサイゼに行こう。高級ホテルでパパ活女子に囲まれたディナーより、高校生がTikTok撮ってるファミレスのが案外落ち着く。無理して「この店はじめて~!すてき~!」と、子宮から黄色い声を出す必要はない。そんなことをしても数千円しか得しない。

お会計の心理戦、勝つためには割り勘できる金額を財布に忍ばせること。




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