テスカトリポカ

ヌエボラレード
三十数年前の あの町がこんなになって
しまったのかと 驚きから読み始めた。

これでもかと云う不幸に襲われ
目を覆う犯罪に巻き込まれる主人公
土方コシモ。

そして 
アステカ文明の神事と暴力とを混合させる 
もう一人の主人公 バルミロ。

そのバルミロが
本当に求めていたものは 復讐ではなく
アステカ文明への憧れだったのか。

これは 神をも恐れぬ小説だ。

直木賞と山本周五郎賞 受賞作

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