バイトの話
私は今までいろいろなアルバイトをやってきました。
中でもあまりメジャーではないアルバイトの話をします。
私の大学の専攻は考古学でした。
そのため、勉強の意味も込めて、長期休みには地元の役所の文化財保護課で発掘調査のアルバイトをやりました。
勉強も兼ねていたので正直お金はあまりもらえません。
ですが、学校の授業だけでは得られない貴重な体験をたくさんさせてもらいました。
その中で特筆すべきなのは「表採」という仕事です。
これは、地図を持って畑や田んぼを歩き、土器の欠片などを拾っていくという極めて地味な仕事です。
たとえば、縄文時代の土器の欠片が発見されるとその付近に縄文時代の住居跡の遺跡がある可能性があるという証拠になります。
こういった感じである程度の遺跡の分布地図を作っておくと、あとで発掘調査があった時に参考になるのです。
春の晴れた日の調査は、傍から見れば散歩そのものです。
ちょっと眠い時には草むらの上に寝転んで昼寝なんかをしちゃったり(本当はいけないことですが)とにかく、自由に歩き回って遺物を拾いまくっていました。こんなに自由でお金がもらえて、なんていい仕事なんだろうと思いましたね。
おかげで、今でも畑を見ると無意識に土器の欠片を探してしまいます。
以外に、土器の欠片って落ちてるもんですよ。みなさんも見つけてみてはいかがですか?
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