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【読書メモ】「かがみの孤城」を読み終えた

2023/04/07 金曜日

日記の習慣が結局つかないまま新年度を迎えました。


年度はじめということもあり電車通勤が増えました。
移動時間が暇だったので積読を解消することにしました。

中学生の頃は読書家でしたが、その後はたまーに何かしら読む程度で、最近はめっきり読書をしていませんでした。
久々に読むには何がいいかと思い、大好きな辻村深月先生の作品から「かがみの孤城」を選びました。
というか、ずっと読むべし読むべしと意識していたのに、なんとなく読書エンジンがかからずにいたところにいい機会が訪れたという感じ。

発売された2017年に同じく辻村ファンの友人から「とても面白かったし、あんたも絶対に好きだから!」と太鼓判を押されました。置き場所の都合上、文庫が出たら買うぞと決めました。
2022年春に劇場アニメ化の話を知り、アニメ版カバーしか手に入らなくなったり、映画の宣伝で変に前情報を知ってしまったりしたら困ると思ってようやく文庫を購入しました。
2022年冬に劇場アニメが公開されました。
映画の上映も落ち着いた頃でしょうか、2023年春にようやく読み始めて、読み終わりました。

いやー、とっても面白かった。
私が好きな「らしさ」を感じて昔を懐かしく思いつつ、なんだかとっても新しいような気持ちになりました。
もっと早くこれを読むべきだった。なんなら、私がめちゃくちゃ読書家だった、こころたちと同じ中学生の頃に読みたかった。当時、発売してないけど。

嫌な子供の嫌な感じ、嫌な大人の嫌な感じ。でも別にまったく何もかも最悪な人間ではないんだけど……(ただし私の生活にはノーサンキュー)といった塩梅に、私はすごく辻村さんのキャラクターを感じる。
もちろんいい面の描写だってあるけど、嫌さのほうに妙に馴染み深さを感じてしまう。
他にも色々あるけれど、ネタバレを含めるのは本意ではないし気持ちも整理できてないので割愛。

長らく距離を置いてしまった読書の面白さ、後半に進むにつれて手が止まらなくなる感覚、大好きな作家さんの大好きな物語、ついでに読書中に人に話しかけられるイライラも添えて、一瞬であの頃に戻ったような素晴らしい体験ができました。

まだまだ読書時間は確保できそうなので本屋の「つ」の棚に行ってきます。



バナー画像は「みんなのフォトギャラリー」よりお借りしました。

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