音声入力+ChatGPT!症例報告レベルの情報を、簡単に電子カルテから取り出そう!
電子カルテから、情報ひろって記録するの面倒ですよね。
コピペできればいいんだけど、オンプレ環境(ネットと接続されていない環境)だと、SE通して専属のUSBに入れて・・・
結局数日がかりめっちゃ不便、
仕方がないからカルテ見ながら手打ちでデータ収集・・・
しかも、いろんな場所に情報が散逸している
→開いてメモして→戻る
の動作がめちゃくちゃめんどくさいですよね。
ChtatGPTは日常言語をまとめる能力が異常に高いです。行間読む能力も優れています。
結構適当に会話として、入力しても空気を読んでそれっぽく直してくれる
これは、音声入力と、ものすごく相性がいいんです!
カルテ見ながら、必要な情報を音声で入れる
→Chat GPTに整理を指示する
これだけで、電子カルテからの情報抽出はあっという間に終わります!
いいからまずは、現病歴を音声入力してみよう
ChatGPTを侮ってはいけない。まずはやってみる。それが大事です。
試しに、交通事故で受傷した緊張性気胸のショック患者の初期対応を、音声入力してみます。
カルテ見ながら、現病歴、既往歴などを読み上げていく感じですね。
失敗は気にせず、「えーっと」とか「うーん」とか「あ、違った!」とか入れても全然OKです!
プロンプト(指示)「以上の文章を医療用語に配慮して、箇条書きに直してください」
ここまでやってくれます!
納得いかなければ、リトライしてもいいですし、ここまであればちょっと手を加えるだけでもいいかもしれません。
カルテ見ながら手打ちするより、圧倒的なスピードですので、ぜひ体験してください!
検査結果も音声入力してみよう
検査結果も同じ流れで、音声入力可能です。肝損傷があったことにして、AST、ALT上昇認めるデータを考えて音声入力してみましょう。
電子カルテの採血結果を見ながら、スマホ(PCでも可)を読み上げるだけですね。
プロンプト(指示)「単位をつけて、表にしてください」
まさかこれも !?
ちょっとしたカンファレンス用ならこれで十分ですよね!!
検査結果の経時データも音声入力であっという間!
データは一回の検査結果ではなく、経時的にもまとめたいですよね。
さらに、採血とバイタルサインは別ページにあるんで、確認するには行ったり来たりしなきゃならんから、めっちゃ手間!
今回は肝損傷(AST、ALTの推移)+発熱を音声入力してみましょうか
イメージとしては、まず採血結果を結果ウィンドウを見ながら、
→採血結果を音声入力
その後、温度板見てその日の最高体温をチェックながら
→日付と体温を音声入力
こんな入力画面になりますね。
プロンプト(指示)「日付ごとの一覧表を作ってください」
それで帰ってくるデータがこれ
(ビンに降ってとか、フィリピンも行間読んで→ビリルビンにw)
グラフも作ってもらいましょうか!
論文で直接使うには、もう少し工夫が必要(グラフにするデータの調整とか日本語がバグる問題とか)ですが、カンファレンスにとりあえず出す程度であれば、これでも十分かもしれません!
論文書くときの一つの大きな壁、情報抽出を、音声入力でサクッと!
余計な作業は少ないに越したことはありません。
オンプレの電子カルテからの情報抽出は、本当に手間ですが
音声入力+AIで劇的に簡単になります!
ぜひチャレンジしてみてください!
(Notion AIだとテキストと一覧表の生成はできますが、まだグラフまでは対応していません。)
おまけ
今回の採血データはNotionに「ダミー作って!」てお願いして作ってもらいました。
それぞれの得意分野を使い分けることも大事です!