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【香港99日間 #56】香港最大の現代美術館「M+」〜楽しみ方編〜

M+は2021年11月12日にオープンした新しい現代美術館です。日本ではまだ全然知られていないスポットですが、香港旅行には欠かせない場所になること間違いありません。美術に詳しくない方でも建物やレストラン、公園などが素晴らしく必見です。

【香港99日間 #17】香港最大の現代美術館「M+」〜アクセス方法&注意点編〜 ではアクセス方法などを紹介しましたが、今回はM+の魅力をお伝えしたいと思います。


M+について

まずは入り口から、建築としても非常に面白く、建物全体の断面が+の形をしています。見えているのは+の上の部分だけですが。横に伸びている部分に主にギャラリーが入っていて、上に伸びている部分にはレストランやオフィスが入っています。じつはこの部分にはLEDが仕込まれていて夜に光ります。夜の様子についてはまた別の記事でお伝えします。

このまままっすぐに進み続けるとチケット売り場に行くことができますが、この建物、どの方角からでも中に入ることができ、開放的な作りになっています。香港としては土地の使い方がとても贅沢で、写真で見ると大きく見えないですが、中の空間はものすごく広いです。1回ですべて回りきることができず、3回目にしてようやく全体像が見えてきた感じです。長期間香港にいる方でアートが好きな方は年パスを買いましょう。

こちらがチケット売り場です。奥に見えるエスカレーターから上はチケットがないと入れないエリアです。あらかじめネットで購入すればスマホの画面を見せるだけで入ることができます。

エレベータの脇の柱に見えているのは中村勇吾さんという日本人のデザイナーの方の作品です。銀座のユニクロのロゴがくるくる回転するやつ(分かりますかね?)もこの方が手掛けています。計算された動きが心地よいです。

エスカレータを上がると見えてくるのがこの螺旋階段。螺旋階段は大館のJCコンテンポラリーにもありますが、非常に美しい形をしています。この螺旋階段を中心に周囲にギャラリーが配置されています。

南展示室にある「Individuals, Networks, Expressions」というテーマで1950年代から現在に至るまでの現代美術が展示されています。

まず入って目にとまるのが、この絵巻物です。李元佳(Li Yuan-chia)という方の作品です。抽象的でリズミカルな線で描かれていますが、どこか風景のようにも感じられます。

ところどころ音符のような文字のようなものも描かれています。鑑賞する人の想像力を膨らませます。

こちらは李升澤(Lee Seung-laek)という韓国の方の作品です。マットを編むための道具ですが、石が浮いていて生命が宿っているようにも見えます。

東展示室はThings, Spaces, Interactionsというテーマで、デザインや建築がテーマになっています。特に香港の住宅事情を題材にしてものや、日本の工業デザインなどの紹介もあります。

こちらは倉俣史朗さんという日本を代表するインテリアデザイナーが設計した「きよ友」という寿司屋です。新橋にあったものを解体して香港に運んできたそうです。エッジが効いた斬新でありながらも、落ち着くことができるスペースになっています。こちら(https://www.youtube.com/watch?v=PgqIB_5_LR0&t=1s)からメイキング映像もみれます。

倉俣史朗さんはアクリルなどさまざまな新しい人工的な材料を使ったデザインを手掛けられている方です。手前のバラが閉じ込められている椅子はサッカーの中田英寿選手も購入したものだそうです。

展示室からはビクトリアハーバーが見えます。空間が広々と使われていてゆっくり作品を鑑賞できます。

M+は地下にもスペースがあります。こちらは草間彌生さんの作品です。以前ご紹介しましたが、こちらのすぐ横にはAirport Expressが走っているトンネルがあります!

草間彌生さんの作品の中に入り込むことができるスペースがあります。水玉のモチーフは超有名ですよね。鏡の部屋もあり不思議な錯覚を覚えます。

1階にはミュージアムショップがあります。奈良美智さんの作った犬のぬいぐるみが見えますね。ミュージアムショップに入るのにはチケットは不要です。壁に黒い円柱状の物が見えますが、これは竹を模しているそうです。香港にとって竹は特別なものですね(https://note.com/99dhk/n/n7c504dec5420)。

上の階にレストランがありますが、目が飛び出る値段なので私は遠慮してしまいましたが、下の階には手頃なカフェがあります。

M+の外は公園になっています。公園の中にはレストランや売店があるので、ピクニックしてもよいかもしれませんね。

M+は、巨大すぎてまだすべてをじっくりと見ることができていません。香港にはまだいるので、何度か足を運ぼうと思っているぐらいです。まだ新しいスポットですので、日本語の情報が少ないのですが、初めて訪れる方はウェブサイトなどで予習をしてから訪れたほうが効率よく時間が使えると思います。

聽日見!


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