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【香港99日間 #73】 飲咩呀(やんめあー)?と聞かれたらドリンクをオーダーしましょう

香港の大衆喫茶店「茶餐廳」では食べ物を注文すると、80%ぐらいの確率で飲咩呀(やんめあー)?と聞かれます。これは「ドリンクは何になさいますか?」という意味ですので、飲みたいものを注文しましょう。


香港では食事と一緒にドリンクをオーダーする人がほとんどです。何かのマナーだと思って職場の香港の方に聞いてみたところ、「ただの習慣だよ」と答えてくれました。

食事をオーダーすれば、ドリンクは無料かかなり割安でついてきますし、ドリンクをオーダーしなかったとしても店の人には嫌な顔をされたことがないので本当にただの習慣なのでしょう。もちろん、ドリンクだけをオーダーする場合にはちょっと高めの料金設定になっています。香港は場所代が何より高いので。

ちなみに、香港名物の飲茶は、本来はお茶と会話を楽しむことがメインで、食べ物はオツマミみたいなものですから、お店に入ると必ずお茶を人数分オーダーします。飲茶のお店でお茶をオーダーしないのは、日本の居酒屋で飲み物をオーダーしないのと同じなのでしょう。(お茶を選ぶのにモタモタしていると店員さんが来てプレッシャーをかけてきますのでご注意を。)

完全に私の持論ですが、香港では人々が必ずドリンクをオーダーするのは、飲茶の習慣から来ているのかもしれません。おかずとライスをセットでオーダーするのと同じなのでしょう。

ちなみに「飲咩呀」は「jam2 me1 aa3」と発音します。「飲」は飲み物、「咩」はwhat、「呀」は雰囲気を柔らかくする語尾だそうです。この最後の「呀」は会話中によくでてきます。自分は広東語が0.1%ぐらいしかわかりませんが、たしかに「呀」が作り出す雰囲気が好きです。

ドリンクのメニューの読み方

「飲品」と書いてあるのがドリンクメニューです。熱(jit6)と凍(dung3)は文字通り、ホットとアイスです。アイスのほうがちょっとだけ割高になっていますね。香港では氷を店で作らずに業者から仕入れています。その分割高になっているのでしょう。

ミルクティー(奶茶)

香港のミルクティーは非常に濃厚で美味しいので必ず飲みましょう。上記のメニューには香滑奶茶と書いてありますが、香滑はクリーミーという意味で、美味しく見せる形容詞みたいなものです。一般的には奶茶と書かれていることが多いです。このカップも非常によく見ます。

檸茶

レモンのスライスが3〜4枚入っています。日本人の感覚からすると完全に入れ過ぎでは?と思いますが、このレモンの果肉をスプーンやアイスの棒みたいなやつで潰して、レモンを濃くして飲むのが香港式です。

鴛鴦

おしどり夫婦という意味らしいですが、ドリンクメニューにある場合はコーヒーと紅茶を混ぜたものです。なにそれ?って感じですが、濃厚なミルクティーにちょっとだけコーヒーのフレーバーが加わっている感じです。想像より遥かに美味しいですので、騙されたと思って飲んでみましょう。

レモン水・湯(檸水)

水またはお湯にレモンのスライスが入っているというそれだけの飲み物です。レモンティーと同様、レモンを潰して飲みます。私は晩ごはんを外で食べるときなど、カフェインを取りたくないときなどにこれをオーダーします。ビタミンも摂れそうですし、脂っこいご飯の後に、これを飲むとスッキリします。
メニューには檸水と書いてありますが、中国語では水もお湯も、「水」です。湯というとスープという意味になります。

アーモンドミルク(杏仁霜)

個人的に結構ハマっています。好き嫌いが分かれるかもしれませんが、豆乳系の飲み物がお好きなにおすすめです。ホットでもアイスでもお好きな方でどうぞ。

阿華田(Ovaltine)

ココアと麦芽が混ざった飲料です。香港の他、台湾やタイにもあるそうです。ネスレのミロと同じようなものです。余談ですが、これを初めてメニューでみたときに、「Ovaltine」のtが抜けていて、「Ovaline」と書いてあって、いくら検索してもヒットせず分からなかったのですが、香港のコンビニでみかけて、やっとその謎が解けました。

聽日見!

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