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コーチングを学ぶメリットとデメリット~デメリット編その1~

こんにちは!

さて、今回は前回からの続きということで、コーチングを学ぶことでのデメリットについて解説したいと思います。

コーチングを学ぶことでのデメリットは、コーチングのメリットと同じくらい大切なポイントになりえるので、是非じっくりと読んでみて下さい。

それでは、どうぞ。

コーチングを学ぶデメリット

コーチングを学ぶデメリットですが、デメリットになるには一つだけ条件があります。

それは、『正しいコーチングを学ばなかった場合』です。

では、正しいコーチングではないものとは何かを、いくつかの特徴を挙げてみたいと思います。

・現状の中にゴールを設定することを強調している
・コーチングがコミュニケーションのテクニックだと謳っている
・学ぶ対象が(経営層など)一部の人にのみ有効だと謳っている

これらの特徴を強調しているコーチングが有った場合は、学ぶことがデメリットになってしまうかもしれません。

デメリットというよりもリスクという意味合いの方が強いと言えます。

今回は、その理由を一つずつ見ていきたいと思います。

【デンジャー!】現状の中にゴールを設定すること

最初に、現状の中にゴールを設定することのリスクについて解説します。

現状の中にゴールを設定する=今設定できることをゴールに設定すると言えます。

少し考えてみると当たり前なのですが、現状の中にゴールを設定するということは、現状の中で方法を見つけることになります。

何かゴールを設定するということは、現状に不満を感じているからだと思いますが、現状の中にゴールを設定するということは、現状の中で方法を見つけることになりますので、現状の不満を打開する方法を見つけることができなくなってしまいます。

何故かと言うと脳は自分の重要性、つまり設定しているゴールに基いて判断をしたり、情報を収集するという特徴があります。

現状の不満があるのは、現状の中にある情報ではその不満が打開できないからです。

しかし、現状の中にゴールを設定することで見えるのは現状の中の情報だけです。

これでは、いつまで経ってもゴールが達成できません。

正しいゴール設定については、別の機会に詳しく書きますが、簡単なイメージとしては、例えば的を狙う時には的を狙うよりもその奥を狙う方が的に当たりやすくなる感じでしょうか?

分かりにくいですかね(汗)

子どもが言葉を覚えようとする時は、きっと大人と同じように話しているかのように、自分の言葉(のようなもの)で一生懸命になにかを伝えようとしてくれます。

この時、子どもは「よし、まず単語から覚えよう」とは発想しません。
(そうした発想が思いつけないということもありますが)

それよりも、子どもの中では「もう、ママ・パパと同じくらいにしゃべってるじぇ」と思っているに違いありません。

うちの息子がある程度しゃべることができるようになってきた時(今もかな?)に、こちらが理解できないでいると、「違うの!」と本気で怒ります(笑)

息子からしたら「こっちはちゃんと言ってるのになんで分からないの!?ぷんぷん」って思っているのかもしれません。。。

もし、子どもの中で「まずは単語から覚えているんだから、正しく伝わらなくても仕方ないな」と思っていたら、きっと怒らないと思います。

これまでしゃべったことが無い子どもからすれば、大人と対等に会話ができるというのは、現状の中にはないゴールだと言えます。

ちなみに、現状の中にゴールを設定することに近いものとして、設定したゴールの中間地点を設けることがあります。

しかし、あくまでその段階というのは手段であり、ゴールの途中の状態になりたいと思っているわけではありません。

先程のママ・パパと同じくらいに話せるようになるという子どもが、会話の1/3は理解できなくても良いか、とは思わないでしょう。

まずは、ママ・パパと会話ができるようになったら、更に高度な内容の会話ができるようになることや、英語で会話するなど更に先のゴールが見えてきます。

でも、その段階になれば会話というのはあくまでもツールで、更に先のゴールを設定していると思いますが、現状の中で満足できるうちはゴール設定自体をしないと思います。

少し長くなりますが、正しいゴールを設定しない場合=現状維持=コーチングを導入する必要が無いと言えます。

現状に不満を感じて打開していくためには、現状の外にゴールを設定していくことが必要になることを覚えておいてもらえればと思います。

次回は、『コーチングがコミュニケーションのテクニックだと謳っている』というリスクについて解説します。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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