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「形状・構造」=「機能・意匠」

4年前の2018年だったかと思いますが、木工職人の辻川君と飲みの席で、仕事とは別に自分達の経験を形にして発信できたら良いねという話から、そこから2人で「en furniture」というグループでやってます。

モノを考える観点とモノを作る観点から構造から細部の仕上げに至るまでこだわってモノづくりをしています。基本的には国産材の利用促進と、普段の家具作りで出てくる端材の再利用を目的としてます。木材利用による循環=円(en)の中に身を置き、想いを込めたひとつひとつのデザインを多くの人へ届けることができればと考えています。

今回はそんな私たちが作っている「draft」という貯金箱についてご紹介したいと思います。

なぜ今更こんなことをしようと思ったのかと言うと、前記事でもご紹介した展示会「COMPOSITION」に参加した際に、商品に対して説明することの大切さを感じたからです。

COMPOSITIONの辻川君が説明している一コマ

今まではオンラインショップのみでの販売で、直接エンドユーザーに商品の説明をする機会がなく、それならば一度この場を借りてご紹介出来ればと考えました。

商品紹介に戻りますが、そもそもキャッシュレス決済が主流になりつつある世の中で、なぜ貯金箱?という疑問を持たれる方もいるかもしれません。私の考え方は逆で、機会が少なくなるのであれば、より空間に調和するインテリア性の高い物が良いな〜と思ったからです。

横から見ると山型形状

この貯金箱はお部屋に置かれていても空間に調和するようシンプルに、それてあってシンボリックな山型形状なっています。実はこの形状こそが1番の肝で、これによって入口と取出口が同じになっているということです。

よく見かける貯金箱は入口と取出口が別々になっていて、取出口には蓋がしてあるものが多いですね。個人的な感想にはなりますが少し取り出しにくいな〜と思ったので取り出しやすい形状はどんなものかなと考えました。

この山型形状は逆さにすると取り出し口に誘い込むような形状になるのでお金を取り出すのもラクラクというわけです。実は裏テーマで怠惰な貯金箱ということを掲げていて、いつでも取り出せてしまうので貯金箱っぽくない貯金箱にはなっています。

個人的には形状や構造が、そのまま機能や意匠につながっているアイテムに興味を惹かれます。この貯金箱は少なからずともその分類に入っていけるものかなと思います。

製作のストーリーも少し変わっていて、材料は家具製作の際に出る端材を基本的には使ってます。なのでいつも同じ樹種のものが出来上がるわけではないので、その辺りも少し変わってますね。一つ一つ丁寧に辻川君一人で製作してくれるので大量に生産は出来ませんが、とても質の高い仕上がりになっています。いつもありがとうございます。

ブラックチェリー
チーク
ウォールナット

私たちの商品は今後も基本的にはオンラインショップでの販売にはなりますが、どこかで展示会が出来るくらいボリュームを増やしていけるよう頑張っていこうと思います。まだまだ商品数は少ないですが下記URLにて掲載してますので宜しければご覧ください。

他の商品もまたご紹介していければと思います。
それではまたの機会に。

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