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毎日、一歩だけでいい。でも続ける。

モスクワに来て、新しいお友達ができた。

笑顔が眩しいくらいキラキラしてる、ナスチャ。

出会いは、授業後、廊下のベンチでだった。

来年この学校に入学する予定で、週一で夕方から2時間半の授業を受けているそうだ。

彼女は生まれつき足が不自由で、特殊な松葉杖のような器具を使っている。

全体重を両腕にかけ、一歩ずつ足を運ぶ。

長い長い廊下を歩いていく彼女に付き添い、教室へ向かう。

はあ、はあ、と体全体の力を使って。

「みんなが15分で着く場所に、今では器具を使って、1時間で着けるようになったの!」



廊下を戻りながら、彼女に質問したことを振り返った。


「最初は一歩も歩けなかったの。毎日一歩、明日はプラス一歩で二歩。出来なかったらまた一歩からはじめる。ほんのちょっとずつでいいから、続けることをやめないこと。」


「小さなころは、言葉も、発音がうまくできなかった。でも毎日少しずつ練習してたら、できるようになった。」


なんだか恥ずかしくなった。


一歩ずつ、でいいのに、一気に二歩、五歩と欲張る自分。。


留学の期間は限られてるから、と焦りが出ていた。


あー、またやっちゃったー。。。


ナスチャ、ありがとう。

大切なこと、気づかせてくれて。














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