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届け 料理

1          料理

一曲目イントロの高揚感と疾走感
これから始まるよ 準備はいい いくよって感じのスタートダッシュ

ずっと走り続けてきたよ
それをようやく伝える日が来たよ

という気持ちが曲の高揚感からひしひし伝わってくる
「クリープハイプ」の始まりを感じた

からの安定の言葉遊びきていますねー笑

闇ほどに深い愛を料理で表現
尾崎先生は料理しないし 野菜も食べないのに
あえて料理に手をだしましたねー笑
そこが好きです 全部好きです笑 


言葉遊びの中でも
「二人の選択(洗濯)」
「疑いの素そのソース(情報)はどこ」
「冷めたらまずいからって ばれたらまずい」 のところ
尾崎先生にやられたーってなった


それから「横にはツマでしょ」は直前で「ざっくり切り裂いて」たので
本音を暴いたから「浮気相手のツマ」のことかと解釈していたが
実は 奥さんの存在を再確認していたことに安心感を感じた

でも最後は   え  やっちゃった?  あ  やっちゃった?
という闇ハッピーエンド
いや本当のハッピーエンドなのかもしれない

それはリスナーに委ねられたけど 私としては

料理は「毎日続くもの」なので
「料理みたいな(少しうんざりするけど最期はお腹いっぱいになる)
 毎日がこれからも続く」という意味合いを感じた


料理を作る毎日とは 駄々をこねたり 煮詰めたり ざっくり切り開いたりして
味覚が馬鹿になっていく(本当の気持ちがわからなくなっていく)悲しさがあるけど
なぜか腹が減る(やっぱり相手を求める)から側にいてほしい
(本当の気持ちを伝える前に)眠くなって二人で横になる

ここの歌詞から
本当の気持ちはよくわかんないけど お互い伝えあっていない
でも 相手に対して「いなくなる」という
絶対的な危機感を感じていないから 安心感で眠気がきていると想定すると


大切な相手ではあるけれど 離れていかない相手と 胡坐をかいて
雑に扱って 気持ちを言わずに 何となくの毎日を過ごしている二人が見えてくる

「寝る」行為で 思考停止 会話不可 コミュニケーションが全く図れない
相手が何を思おうと 自分は分からない
自分が何を思おうと 相手はわからない
そんな危険な行為を 毎日毎日 くり返している

本当に離れていかないだろうという安心感から「眠くなって寝てしまう」ような
当たり前に過ごしているけど いつ途切れてもいいような関係


そんな毎日を自分自身がくり返した経験があるからこそ「眠くなってすぐに二人で横になった」という歌詞にゾッとしてしまった


だからといって 尾崎さんは じゃあ「毎日寝る前に話そうね」という簡易なメッセージを伝えようとしているわけじゃなくて

そんな毎日が続くよね、ダメって分かってるんだけど繰り返しちゃうよね
だよねーわかる って共感してくれる一曲


そしてここでの重要ポイント
「二人で横になった」なのにあっちの意味を全く感じないこと笑

あの色気満載で 歌詞から性癖がびしびし伝わってくる あの尾崎さんの歌詞なのに 全然 そういう雰囲気を感じないのは
「眠くなってすぐに二人で横になった」という部分にあるし

曲全体のストーリーとしても、そんな感じ

二人で横になったから眠くなったんじゃなくて
眠くなってから二人で横になっているから本当に眠くなって寝た

描写がうますぎて その時の場面がありありと想像できる


でも曲の中で決して相手に無関心ではない と感じさせるところが好き(自分自身がこの曲に対して そう思いたいだけかもしれないけど)


この曲は 寝癖を匂わせる二人だった
寝癖の二人が 最期を迎えなかったら

本当の感情を お互いに伝え合わずに 結局
眠くなっちゃって何となく二人で横になるような 曖昧で 途切れそうな毎日が続いていったのではないかな

でも最後は   (・_・;)という結果なので
ちょっと不安な毎日でハラハラする恋愛ドラマになりそう

そんな印象を感じた一曲でした

読んでくださってありがとうございました

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