似顔絵師としてイベント出店したときの話_タイトル

(コミックエッセイ大賞応募)似顔絵師としてイベントに出店した時の話

「イベントに出店してください。」

数年前 私は地元のイベント主催の方に声をかけられ 子育てイベントに似顔絵屋さんとして出店することになりました。対面ははじめてだったので、かなり練習したのを覚えています。

当日は不安しかなくせっかく自分の絵がたくさんの方に見られると言うのに「ちゃんと描けるかな?」という気持ちでいっぱいでした

イベントが始まるとたくさんの親子連れが会場にはいってきました。となりも似顔絵屋さんだったのですが、とても人気の方らしく私の方はスルーされそちらに並ぶ状況が続きました(汗)

やっぱり私なんかの実力じゃイベントにでちゃだめだったんだ…

開始から一時間辛い気持ちで過ごしました。


「お願いします」

と声をかけられました。が、隣のブースだらうなと思い聞こえないふりをしてました(笑)

「娘を描いてください」

目の前に車椅子にのった6歳くらいの女の子とお母さんが待っていました。すごく嬉しくて駆け出しそうな衝動を抑えながら描き始めました。

子育て世代のイベントなので、待っている間に飽きないようにお絵かきセットを持ってきていて、その子はずっと絵を描いていました。お母さんと色々な話をしつつも、その子に話しかけると答えではなくて笑顔が返ってきました。

完成したので渡そうとすると、その子も私にさっき描いた絵を渡してきました。

待っている間に私の顔を描いてくれたそうです。

「ありがとう!すごい嬉しい!」その子も私の絵を見てニコッと笑顔で返してくれました。

その親子が帰ってからようやくお客さんが来てくれるようになりイベントは無事終了しました。

初めてのイベントで初めてのお客さん、初めてお客さんからの笑顔をもらった事は物凄く良い体験になりました。この体験がなかったら今の私はまた違っていたのかな…。

とにかくはじめてでやったことないことは不安になりますがなんとかなります!だから大丈夫!それがこの体験で確信しました。

今思うと子供も多かったので私の緊張が伝わり近づきにくかったのかな(そういうことにしておこう 笑)

今はまだ子供も小さく手もかかるのでイベントは控えていますが機会があればまた出店したいと思います!

ラフな絵でわかりにくい部分もあったと思いますが読んでいただきありがとうございます✨


サポートしていただければご希望のイラスト描きます(*^^*)