見出し画像

漫画原作に出そうと思っていたホラー小説

こんばんはー。
最近、改名したriyです。

noteを開くと、創作大賞の作品ばかりが目につくので、今年も大盛り上がりなのかな。

凄いですね!!

どんな作品が選ばれるのか、中間発表がとても楽しみです。

私も一作品参加しましたが、エロ度が高いのか18禁扱いされてしまいました。

期待度低いかしら……😭

どうなるのかドキドキです。

創作大賞の漫画原作にもう一作品投稿しようと思っていたサスペンスホラー小説……ミステリーホラーになるのかな?

仕上げきれなかったので、晒しにきました🙏💦

元々の作品のプロットは13年前くらいに作ってて、でもそのままそれを書くのはもう時代遅れな気がしたので、改変版を作ったんです。

でも結局書けなかったので、せめて!!これだけでも誰かに読んで貰えたら!!と思って、書けていた部分だけアップします。

なので完結してません。

※残酷描写がありますので苦手な方はご注意下さい。

------------------------------------
人格矯正プログラム 改変版
------------------------------------

 エピローグ〜幕開け〜


 薄暗い部屋の中には幾つものモニター画面が円状に設置されていた。一台につき研究員三人が覗き込むように見ている。その画面内には、どれも同じ映像が映し出されていた。
 側から見れば仲のいい家族が夕食を取る一家団欒中の映像である。モニター画面の左上部には、人格矯正プログラム試行中と書かれていた。
「被験体十三号はこれで何度目だ?」
「えっと、ちょうど十五回ですね」
 そう答えたのは今年この脳科学研究員として入ったばかりの若い男だった。
 被験体と呼ばれた男は、黒髪で癖のある蓬髪をしている。
 服装は、白いシャツを着て黒いボトムスを履いていた。
 テーブル席に五人腰掛けているので、男は誕生日席と呼ばれる位置に腰を下ろして退屈そうにスプーンで手遊びをしている。
「これで成功しなければもう諦めた方が早い」
 ため息混じりの誰かの声が辺りに響く。
「待て。何か様子がおかしくないか?」
 全員の視線がモニター画面に釘付けになる。食事をしている四人が同時に前のめりに卓に突っ伏していたからだ。
 男は背もたれに上体を預けてそり返り、ユラユラと椅子を揺らしている。
 椅子やテーブルから伝っていく血が床に広がっていき、まるで水たまりのようになっていく。
『あはーーー、あははは。はははははっ、はい、ざーんねんでした。ねえねえ、これもう飽きたよ。別のプログラムは無いの? これ、仕組みは良いんだけどさぁ、せめてさあ……こうやって使おうよ? はい、ここで提案ー! 僕が考えた改変プログラムは鬼ごっこだよ。いつどこで鬼に切り替わるか分からないスリルを味わってよ。対象は今この施設内にいる全員だ』
 男は急に笑みを止めて、口元だけを大きく歪ませる。
「何を言ってるんだこの男は……っ」
 マジックミラーになっているので、男からはこちらのモニタールームは見えていない。男は一人で楽しそうに喋っていた。
「中止だ!!」
「早く救急車を呼ぶんだ!」
 モニタールームを慌ただしく出ていく音が場を騒然をさせている。その中で男は楽しそうに歌い始めた。
『かーごめー、かーごーめー、かーごのなーかのとーりーはいーついーつでーやーる。よーあーけーのばんにー。つーるとかーめがつっうぺったー。うしろのしょうめんだーーーーれ? あ、次は君が鬼みたいだよ。はい……——バンッ!』
 左手で拳銃の形を作り、男は撃つ素振りを見せた。目を細めて嫌な笑みを浮かべた口元からは八重歯がのぞいている。
 男にはこちら側の情報は一切漏らしていない。にも拘らずに何故かこちらの位置情報が的確に知られているようだった。
「どうやって全員殺した? 奴には武器になるような物は与えていない筈だ!」
「何故被験体がこっちの情報を知っている? 指を指されたのはお前だったな、水木。知り合いだったのか?」
 場は騒然としている。椅子を立ち上がり、一様に水木を見つめていた。
「違いますよ!! ボクが知りたいくらいです!! その前にボクが鬼って一体……」
 水木がそこまで言った時だった。
 急に水木の体の動きが止まり、床に倒れ込む。かと思いきや、今度は勢いよく水木が立ち上がった。
「はい……ボクが鬼です」
 淡々とした喋り方には先程のような焦りも正気もない。
 瞳も何処か虚ろで棒読みに近い言い回しだった。
「水木?」
「おい、どうした?」
 俯いたまま自分が鬼だと口にした水木を心配した研究員の一人がその肩に手をかける。
「あはははー、あははははは」
 胸元に刺しているカッターナイフが研究員の腕を切り裂く。一体何が起こっているのか思考回路がついて来れない。
 全員動けもせずに水木の奇行を見ていたが、揃ってハッと我にかえる。
 近くにいた者たちで水木を羽交い締めにして、床におさえつけた。
 カッターナイフで無惨にも切り捨てられた研究員の周りは血溜まりが出来ていた。
「やめろ、水木!」
「一体どうした?」
「早く救急車と警察を呼べ!」
「ラン、ラララーン、ランラララーン」
 人が変わったかのように水木がハミングを口遊む。それは奇しくも、モニター画面に映る男のハミングとピッタリと重なっていた。
 周囲からは、男とシンクロしているようにしか見えなかった。
 誰の目から見てもそうとしか思えない状況は、異様な光景にしか映らない。
「このプログラムは……永遠に中止しろ。あの男の言うように、恐らく何やらの手段で書き換えられている」
「しかし今日から体験プログラムとして施行され、既に終了した人たちが大勢います。それにこの館内には何百人もの客が入って待ちをしていますよ!」
 愕然とした表情で五十代半ばの研究員が弱々しい声で呟いた。
「即刻中止にしろ」
「そんなの無茶ですよっ。もうプログラムは開始されて七周目に入っています!」
「それに書き換えって……そんな事あり得ませんよ! 被験体にはパソコンやスマホすら与えていないんですよ!?」
 それぞれが口早に喋り出す。
「なら、この現状をお前たちはどう説明する? 被験体は拘束具をつけ、独房室へと戻す。外出許可も他者との接触も一切出すな」
 静まり返ってしまった室内に男の笑い声だけがこだましていた。




 1、相沢康介

 新しく出来た施設として脳科学研究所に足を運んでいた相沢康介《あいざわこうすけ》は、一度足を止めて外観を眺めた。
 武道館よりもやや狭い敷地面積だったのを記憶していたものの、実際来てみると思っていたよりも広かった。
「開催記念初日先着百名様は無料ってラッキーだったよな!」
「だな。ついてた!」
 背後から肩を叩かれ、相沢は表情を緩めた。中学生時代からの友人である内山大樹《うちやまだいき》だ。
 いつも明るくて学生時代からのムードメーカーな彼は気さくで手先も器用だった。

------------------------------------

ここまでしか書ききれませんでした_(」∠︎ 、ン、)_

ここんとこ暑くて暑くて外に出るのが嫌になっちゃいますね。

皆様も熱中症にはくれぐれもお気をつけ下さい🙇‍♀️

さて、私はまたBL小説を書いてきましょうかね。

ではではまた。


riyでした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?