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タミルのお母さんのベジミールスをテイクアウトした

柳に風と申します。カレーが好きです。

中でも南インドのカレー、とりわけベジの料理というのは本当に素晴らしいものばかりで、もはや愛執の念を抱かずにはいられない。
カレーはみな等しく存在するが、不完全な私はそれらに等しく愛を注ぐことは出来ない。


とにかく、20数年ゴリゴリの野菜嫌いをやってきた人間にとって南インドベジ料理との出会いはまさにパラダイムシフトであり、この私が青菜の苦味を満喫する日が来ようとは、数年前は想像もつかなかった。

手を替え品を替えて息子の野菜嫌いを克服しようとしてくれた母には申し訳ないが、インドの菜食主義の歴史には敵わなかった。



タミルのお母さんのベジミールス


静岡県浜松市にテイクアウト専門のammikkalというカレー屋さんがある。

土日定休ということもあって、イベント等含めてまだ数回しか伺ったことはないが、店主のえりさんが作るカレーは本当に美味しい。

5/16(土)の特別営業日は、タミルのアンマー(お母さん)が作るベジミールスを食べられるということで、このご時世とんぼ返りで行ってきました。


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せっかくのご馳走なので、通販で届いたばかりのツバ付き巨大ターリーのデビュー戦も兼ねて盛り付けてみた。パパドもちゃんと油で揚げた。

まさに引き算の料理といった感じで、それぞれの野菜を活かした適材適所なベジミールス。

美味い!じゃなくて美味しい…という感じで、スルスルと胃に収まっていく。
こんなにスムーズに身体に吸収されるのはカレーかOS-1くらい。



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プーサニッカイ サンバル
(カボチャのサンバル)
ドロっとしたタイプのサンバル、具というよりもはや汁と一体化したカボチャの甘味と、タマリンドの酸味がマリアージュ


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キーライ クートゥ
(小松菜のクートゥ)
小松菜の苦味が堪らない、ビールもコーヒーも飲まない私にとって、"苦い"と"美味しい"が共存するのはチョコレートとカレーだけ


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ウルライ キーラング ワルワル
(ポテトフライ)
グリンピースとジャガイモ、辛くてパンチの効いた味付け
キャッチーで、今回のアルバムの中ではシングルカットされてPVも作られた曲です!という感じ


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キャーロット ポリヤル
(ニンジンのポリヤル)
ニンジンの優しい甘味に、レッドチリとマスタードシードの香ばしさ、シンプルに恍惚の味


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タイル パチャディ
(タマネギヨーグルトのサラダ)
と、ammikkalのシークヮーサーピックル
南インドの料理を知らないと信じられないかもしれないが、ヨーグルトと果物のピックルがあると、人は無限にライスを食べられる



見様見真似に自分でミールスを作ったりもするが、ついみんなを主役級にしようとしてしまう。
オールスターなのもそれはそれで良いんだけれど、やっぱり押し引きがある方が美しいし、心が揺さぶられる。
こんなカレーが作れるようになりたい。

話によると、どれも加熱時間がかなり長いようで、ニンジンのポリヤルは弱火で30分くらい炒めていたそうな。

我が家ではしばらく、探究心とガス代の死闘が繰り広げられそうです。



こんな感じでカレーについて色々と、更新していこうと思います。


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