第13回 情報リテラシー論
こんにちは、音羽です。
13回目のテーマは「画像認識の技術と流出問題」。
それでは早速、振り返っていきましょう。
●視覚情報による発展と衰退
地球上に多種多様な生物が一気に出現した、カンブリア大爆発。
その生物の急速な発展は「眼の獲得」が要因の一つであると考えられています。
一見無関係に思えるこの話ですが、近年のAIの発達にもつながっているのです。
AIも眼を獲得し、取り入れられる情報が圧倒的に多くなったことで急速に賢くなっているのだそう。
また、カメラの登場もこうした発展と衰退に大きく関わっています。
カメラにより、モノクロ/カラー写真、動画、生配信..など、さまざまな方法で「複製」ができるようになっていきました。
それらを使ってマスメディアは大きくなっていきましたが、スマホの登場によりそれが誰にでも可能に。
そうして、マスメディアの力が弱くなった今につながります。
●Pinterest
Pinterestは画像のオンラインブックマークサービス。
Pin(止める)+ Interest(興味・関心)で、Pinterestという名前がつきました。
オンライン上に、気に入った画像を中心とした情報をコレクションできます。
便利な機能ですが、度々著作権の点で問題視されており、対策としてPinterestへ無断でコピペされないHTMLコードが作られたりもしているのだそうです。
●若者世代の検索エンジン
Google、Pinterest、Instagram、それぞれの検索エンジンを比較すると、出てくる画像にかなりの違いが。
・定番の画像探しに適しているGoogle。
・ネットでの流行が得意なPinterest。
・実際に世間で流行っているものが得意なInstagram
特に、若者世代は画像の検索にInstagramを使う人の割合が高いそう。
「かわいい」「おしゃれ」「おいしい」といった、感覚的な情報は画像の方がパワフルに伝わるわけです。
●いろいろな画像認識を使ったサービスたち
・写真のキーワード検索:Googleフォト、OneDrive、iPhone(iOS)
・Amazonフォト検索:表紙の写真から商品検索できる
・Biome (バイオーム): AIの画像認識×SNS
・AutoDraw(オートドロー): ユーザーが描いた絵をAIが判別→プロが描いたように補正
・Quick, Draw!(クイック ドロー): AIとお絵描きクイズ
・remove.bg:アップロードした画像を自動で背景を削除
・ばりぐっどくん:画像中の文章を文字起こし
・Clarifai:AIが動画内に映っているものを判別してタグ付け
●画像検索と著作権
実はこうした画像検索の表示は著作権違反。
検索の結果を表示する↑のようなページを作るために、Googleは他のサイトの画像を無断で複製・加工・利用しているということになるからです。
実際Googleは、こうした著作権の件で提訴されています。
これに対して「検索エンジンでのサムネイル画像の使用は合法」との判決が下くだされ、Googleは画像検索での他サイトの画像使用を認められたことになりました。
このほかに権利を侵害しかねないものが、「スクリーンショット」。
個人的な使用では問題ありませんが、無断転載で権利侵害してしまうことは気をつけなければなりません。
(ダウンロード規制の著作権法が改正され、スクショの写り込みが一部許容されるように。)
今回はここまで。
最後までお付き合い、ありがとうございました。
それではまたね。
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