第15回 情報リテラシー論
こんにちは、音羽です。
今回は15回目、なんとラストです。
テーマは『デマと詐欺と進化する技術』。
たくさんニュースを紹介していただいたので、その中から重要そうなもの・興味のあったものに触れていきたいと思います。
早速、ちょっぴり寂しい気持ちで、振り返りをしていきましょう。
〜セキュリティに関する重大ニュースたち2021〜
●SMS認証は危険!
攻撃者はターゲットのスマホにアクセスする必要も、SIMカードを手に入れる必要もありません。
ただ、VoIPサービス卸売業者にわずかなお金を払って、自分たちが再販業者であると思い込ませ、書類を偽造し、ターゲットのSMSを別の番号に転送するように仕向けるだけでいいのです。
こういった不正アクセスを防ぐには、MS認証や2段階認証では意味がないのだそう。
安全性を高めていくために取れる方法は、二要素認証を使うこと。
犯人は、持ち主からデバイスそのものを入手しなければならなくなるためです。
二要素認証と二段階認証の違いはこちら
https://eset-info.canon-its.jp/malware_info/special/detail/210311.html
●Googleからたくさんデータをたくさん抜かれているAndroid
iOSの場合、Siri・Safari・iCloudといったアプリからデータを自動で収集してAppleに送信します。一方で、AndroidはGoogleアカウントにログインしていない場合であっても、Chrome・YouTube・Googleドキュメント・Safetyhub・Messages by Google・時計・検索といったアプリから収集したデータをGoogleに送信しています。GoogleはAndroidからAppleのiOSの20倍も多くのデータを収集。
データ量で言うと、AndroidはiOSと比較し20倍も多くデータを送信していることがわかりました。
これからもiPhoneを使おうと心に決める私でした。
●LINEの個人情報、中国から閲覧できる状態
LINE利用者の個人情報が、中国の関連会社の技術者からアクセスできる状態だったことが発覚したこのニュース。
ほとんどの人が使っているサービスなだけに、かなりの注目・衝撃を与えた出来事でした。
●「特定代行屋」
会員制交流サイト(SNS)に公開された情報を手がかりに第三者の住所などを特定し、報酬を受け取る「特定代行屋」と呼ばれる人たちがいる
以前見た、AbemaTV で特定班を取り上げた動画を思い出しました。
https://youtu.be/O-Hcmw9pa2E
こういった特定技術が、事件を解決することも十分にあり、実際に海外では大きな実績をあげています。ロシアの野党指導者が暗殺されかけた事件で、政府が首謀したことを明らかにした国際報道機関Bellingcatも、その代表例と言えます。
日本ではまだ、単に人のプライベートを暴いたりするのに使い、ストーカーなどの犯罪に使われるリスクだけが目立っていますが、一日でも早くポジティブな使い方がなされることを願います。
●日本の機密情報が「アマゾンから丸見え状態」
その中でも特に大掛かりな事業が、全国の自治体がそれぞれ管理している国民のデータベースを中央で一括管理できるようにする「ガバメントクラウド」のシステムの構築だ。これにはデータを安全に保管できるサーバーが不可欠になる。そしてデジタル庁では、米アマゾンのAWS(アマゾン ウェブ サービス)が導入されることに決まった。
日本の企業ではないアマゾンのサーバーを使うことで、アマゾンは情報を自由に見れる状態に。その大きなリスクを、デジタルを司る省庁も気づいていない…?という、非常に恐ろしいものです。
アメリカなどは、情報漏洩が疑わしい海外サービスをしっかり拒否したりしていますよね。
これ以外にも、国内大手企業と海外企業が戦うとき、国内企業に不利な決定をしたり、本当に国の利益を守ろうとしているの?と疑わしい出来事が多々あり、これまた心配です。
●現代人は「Google検索を自分の知識と勘違い」自分が賢いと誤解
第2回目の授業でも取り上げられた話題ですね。
https://note.com/9696popopo/n/nb9c0faaef72c
賢くなったのはスマホだけ。
謙虚にいたいものです…。
●イスラエルが開発したスパイウェアのペガサスによってLINEがハッキング
「スパイウェアのペガサス」とは?
Pegasus(ペガサス)は、iOSの一部のバージョンとAndroidを実行しているデバイスにインストールすることができるスパイウェア。イスラエルのサイバーセキュリティ企業であるNSOグループが開発したものだ。
国がスパイウェアを使ってジャーナリストや市民に対して監視することが、はっきりした恐ろしい出来事です。
冒頭、横田先生がおっしゃっていた「インターネットに言論の自由はもうない」という言葉とリンクします。
お隣の某国や政府の権力が強い国でなくても、現在の国内政治の様子を考えると近い将来日本もそうなってしまうのでは…と不安になります。
もう技術は十分なほどに整っていて、相手の倫理のストッパーが外れたら即自分達の身に危険が及ぶ、という状態だと、一人一人が自覚し回避できる選択をしなければいけません。
ラストのまとめはここまで。
全15回、自分のこれまで・これからのことについて非常に考えさせられる内容ばかりでした。web/ITの業界でデザイナーになる身として、しっかり自身の知識をアップデートしていかねばと感じました。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
またね
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?