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輪ゴム

私は今飛ばされた!

輪ゴムとして、飛ばされた!

あれから、もう、3日は経ってしまった。

私の仲間たちが沢山いる箱から取り出し、

3つくらいまとめて、ビニールの袋を

縛る時に引っ張られ、弾け飛んでから

もう、3日かぁ〜!

私は、気づいたら1人飛ばされたが、

初めは、私が必要で箱から出した訳だから

私を拾いにくる!

そう思っていたが、どうやら私を拾いに

来るような気配は一向にない。

私はずっと、拾われないのだろうか?

そんな思いでいて、はや半年!

私を拾いに来てくれた。

人間は私を拾いあげると私を伸ばした。

私は、もう、半年以上も身体を伸ばして

いないので、身体が劣化し、私の身体は

悲鳴を上げながら、伸ばすが、すぐに

『プツンっ』という音と共に、

私の中で身体が切れる音がした。

そして、キレた私を人間は見て、

何か私の悪口を言いながら

私をゴミ箱へと入れるのであった。

私は捨てられた!

ゴミ箱へ投げつけられる空中で

ゴミ箱の中にあるものをみると、

私達が入った輪ゴムを入れる箱があった。

私は長い旅を経て、帰ってきた。

ただ、捨てられるだけの物語のようでいて、

そこには帰還の物語がある!

そう思った中で、私の意識は途絶えた。

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