北部訓練場における米海兵隊とオランダ軍海兵隊との共同訓練について
概要
2024年4月28日、X上にて以下の投稿がなされた。
※引用中の日付はリプにおいて28日に訂正されている。
この投稿者はアキノ隊員こと宮城秋乃という人物で、どうやら沖縄で蝶類の研究をしている傍ら、在日米軍の廃棄物回収などもしている方のようである。
アキノ隊員氏の活動紹介として、以下の本刊行されている。
その概要としては、米軍第4海兵隊とオランダ軍海兵隊が3月10日から2週間、北部訓練場で共同訓練をしており、米軍第3海兵師団はSNSで広報していたものの、そのような訓練について日本政府は感知していなかった、とのことだ。
アキノ隊員氏は、主権の軽視と、自然環境の破壊の促進を指摘している。
そして、沖縄タイムスによる報道では、本件について閣議決定でも認められないだろう、日米安全保障条約上の根拠を示すことも難しいだろうという旨の国際政治学者・川名晋史氏のコメントも掲載されている。
軍隊に対する政府の無力を暴露した
筆者もアキノ隊員氏の意見に賛同する。
また、これは対中国の戦争体制構築の一貫として、中国の軍隊や準軍事組織の侵犯については度々報道されている中での今回の事態である。
このような西側陣営しかも自国における訓練状況に対しては非常にザルな情報体制というところにこの戦争体制構築の本質が垣間見られる。
それは、市民・民衆にとって重要な情報には目を背けるが、軍備の重要性だけは説き、不当に脅威を煽っているというものだ。
本当に大事なことは何も知らされないのだ。
そして、軍隊の無法行為に対して、日本政府がいかに無力であるかも暴露された。
行政や軍隊への監視の目を強める必要性が一層重要であるとの教訓が引き出される。
市民の力によって軍隊の無法を政府の無能を告発していかなければならない。
平和は地道な抵抗によって獲得できるのだ。
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