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無意識にしてしまう『好感度を下げる行動』

相手の好感度を下げてしまうときは、無意識に操られているときです。僕たちのなかには、『無意識の自動反応』が埋まっています。これに意図せずやられてしまうと、モテない、好感度を下げる行動をしてしまう。僕が感じているのは、タイプによって異なるものが大きいということです。

ここで言うタイプというのは、『センタープロファイル』と僕が呼んでいるものです。これには3つのタイプがあります。頭にエネルギーがある思考タイプ。胸にエネルギーがあるフィーリングタイプ。そして、おなかにエネルギーがある本能タイプ。それにより、自動に反応することが決まっています。この自動反応にやられてしまうと、人に対してすごく嫌な態度をとってしまうので気をつけましょう。しかも無意識にです。

たとえば熱い鍋に触ったときに「あつっ!」と、手をひっこめますね。あるいは耳たぶを触ったり、近くに水があれば水に手をつけたり冷やそうとしますよね。もう自動的にパッと動きます。これと同様に各タイプによってストレスがかかったり、自分の中のボタンが押されると、自動反応で人に食ってかかることや、あまりいい印象を与えないような行動をとってしまう。

行動をとるというより、感情が沸きあがってきてしまうんですね。その感情に任せて行動をすると相手から「なんだ、あいつ」、「ダメだな、あいつ」、「嫌なやつだな」というイメージを与えてしまう。ひいては好印象を削っていってしまう。

僕がこの考えを知ったのは10年ぐらい前です。その時はまだお勉強としての知識だけだったのですが、日を経つごとに「これだな」と。「自分の人生を潰してきたのはこの自動反応だったのか」みたいな。この自動反応は、なくすことはできません。だって、熱いものに触れることも自分で意図しているわけじゃないですよね。あやまって触れてしまうこともある。絶対に触れないようにすることは不可能ですよね。けっこう不可抗力的なものだと思うんですよ。自分の大切にしているもの、あるいはスイッチみたいなものが押されると感情がわきあがってくる。これをなくすことはできない。

人に嫌われる、好意を削るといった話になると多くの場合、「そういう考え方をしないようにしよう」、「そういう感情を抱かないようにしよう」と0にしていく教えがすごく多いと思うのですが、僕の考えではそれは無理だと思います。なぜかというとボタンですからね。感情はわきあがってきてしまいます。けれど、僕たち人間はそのわきあがってきた感情どおりに行動しなくても良いわけです。つまり、感情に操られずに1度そこで止まり、自分の頭で考えて、そこから行動に移していく。それをできるのが人間ですよ、ということを大前提として、今回もお伝えしています。

まず、思考タイプ、フィーリングタイプ、本能タイプの見分け方です。思考タイプの人はエネルギー値が高いので、しゃべり方が速くトーンが高くなります。見た感じもちょっと重心が上にあるような感じです。僕は自分のことを思考タイプだと思っているので、結構しゃべり方が速かったりします。フィーリングタイプは胸にエネルギーがあるので、胸から声を出しているような優しいしゃべり方で、見た感じもやわらかな人たちが多いです。本能タイプの人たちはおなかにエネルギーがあるので、お腹からグッと身体を震わせて言葉を出しているような、少しゆっくりとした話し方をする人たちが多いです。見た感じも重心が低く、地面にズシッとしている感じの方が多いです。

ご自身がどういうタイプなのかは頭で考えるのではなく、自分の近しい人10人ぐらいを思い浮かべていただき、その中で自分のしゃべり方が速いか、ちょっと重心が上にあるとか下にあるのかを判断をしてください。これは無意識の気質なので、これかな?と頭で考えてもズレます。どのへんに自分が入るか必ず比べてみてください。ご自身のタイプの判断ができたら、気をつける自動反応です。

思考タイプの人たちは不安があります。まだ起きていない未来に対しての不安が自動反応にあるので、何かが起きたときに「え、そんなことになっちゃうと、僕が今あるこの安定とか安心がなくなっちゃうじゃん!どうしたらいいの?なんでそんなことするの?」と不安で動いてしまうことがあります。フィーリングタイプの方々は、自分の見え方、恥みたいなものがあって、自分の見られ方が自分の基準より低いと許せない。「なんでだよ!」と人を攻撃してしまう。自分がどう見られているかということに反応していってしまうんですよ。本能タイプの人は、自分が守っているものを揺らされたときに怒りを感じます。たとえば、自分の会社の部下、あるいは自分が所属している集団といったものが悪く言われると、怒ってしまう。あるいは自分のペースが乱されると怒りがくる。自分が信じているものや考え方、ルールが揺らされると、それによって怒りを感じてしまう。これを無意識の中に抱えています。

自分のエネルギー値がよく分からなくても、生きてくる中で「そういえば、なんだかわからないけど不安があるな」、「なんだかわからないけど、自分が見られたいように見られないときや、自分の存在が軽んじられたときはすごく嫌な感じがしたな」。あるいは「自分が守っているものを揺るがされたときに、ちょっと怒りがわきあがってきたな」みたいな感覚があってもいいです。今の時点では、すべてあっていいかもしれないです。いずれにしても、人生の中に何回かあったなと思う方は、それは自動反応です。それを止めることはできません。けれど、その自動反応に操られてしまうと、好感度を削ることになってしまう。

「不安だ」、「なんかバカにされている」、「なんか怒りがきたぞ」というネガティブな感情がきて、それで感情を動かされてしまい、いてもたってもいられなくなってしまう。言いたくなってしまう、行動を起こしたくなってしまう、そういう感情が襲ってきたときにはそこで止まってください。いったん自分の頭で、意思で考えましょう。このままこの感情に飲みこまれて行動するのがいいのか、それともとまって一晩寝かすのか。考えた上で行動するなら、そのまま怒っていでしょう。引くのもいいでしょう。いずれにしても、一度思考するということは自分の意思で動いています。自動反応に操られているわけではありません。この「自動反応に操られていくこと」が好感度を下げたり、最悪の結果を招くということを、僕は人生で学んでいます。ぜひ気をつけてみてください。

いいねやフォローをありがとうございます。この記事はVoicy 『聴くだけで「使える」心理学』から抜粋し、読むだけで使っていただける記事として掲載しています。本編音声はこちらから↓↓


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