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3つのストレス解消法

私たちは、日々ストレスを感じていますが、心理学的にみたストレス解消法を3つご紹介いたします。

まず1つめは、ストレッサー。ストレスの原因そのものに焦点をあてて、ストレス解消をはかっていきます。専門的には問題焦点型と言いますが、原因そのものに働きかけていくやり方です。たとえば上司からわーわー言われて心が折れたのであれば、その上司に「わーっと言わないでくれ」と直接言っていくやり方ですね。隣の部屋からの騒音が気になるのであれば、隣の部屋に行って「ちょっとすみません」と言う。これが焦点にあてた解決法です。問題そのものに関与していくやり方です。

2つめは認知です。自分が物事をどう捉えているかにフォーカスをして、ストレスを緩和していくやり方です。これは情動焦点型ストレスコーピングと言われています。ストレスの原因によって自分の心が傷ついたり、悲しい気持ちになります。そうした心、感情をコントロールしていくやり方なんですね。人に話していく、カウンセリングやセラピーと言われているのがここに近いと思います。自分ひとりで行うのは難しいので、専門の方と一緒にやっていくものになります。

そして3つめは、ストレス反応ですね。身体に反応が出るところにフォーカスをあてて、ストレスコーピングをはかっていくやり方をストレス解消型と言います。これが1番わかりやすいかもしれません。ストレスを感じたときにそれを発散しましょう、というもの。音楽を聴く、自分が好きなことやる、温泉に入る、買いものをするなどで発散していきましょう、というものです。

産業カウンセラーの方などがこの方法をとって、人々の心のケアやストレス緩和に努めていらっしゃる、実践的な方法です。この3つのなかで、「これだったらやれそうかな」というものはありましたか。全部行うのが良いと思いますが、そのシチュエーションごとで「これがいいな」というのもあると思います。ストレッサーや原因がものすごくはっきりしている場合、そのストレスの原因を排除することができると感じるときは、1つめの問題焦点型のコーピングが1番良いですよね。

隣の部屋がうるさい件は、自分で言えなければ管理会社に言う方法もありますけど、すべてのストレス源にこういったアプローチをするということは、できないことが多いと思います。

できないからこそ、逆にストレスになっているパターンも多々あると思うんですよね。そういうときに使えるのが、2番目の情動焦点型ですね。腕のあるセラピストさん、カウンセラーさんのところに行って相談することが望ましいですが、自分の感情を書き出してみる『筆記開示』をすることでも、自分の認知が間違っていることに気づいたり、心が晴れることもあります。情動を発散させる、感情を爆発させる、誰かに伝えていく。それができなければ、自分に伝えるように書いていくことが良いでしょう。

あとは、気晴らしですよね。リラックスをしたり、自分の好きなことをして発散していく。これは僕の考えですが、問題焦点型の解決方法が難しい、ストレッサーが排除できないとしたら、2と3を2つを同時に行うことが良いと思います。自分の気持ちを発散しつつ、リラクゼーションもやっていく。ぜひ使ってみてください。

出典:イラストAC

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