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感情のコントロールとタイプ診断

今日は感情のコントロールとエニアグラムです。
タイプのなかでも「怒り」を自動的に感じるタイプがいるということ。どういったコントロールが必要なのか?というお話です。

出典:ACイラスト

僕自身は「アンガーマネージメント」をしっかりと学んだことはないですが、学んでいた大学の授業のなかでアンガーマネージメントが出てくるため、「こういうことやるんだな」「こういうものがアンガーアマネージメントなんだな」というのは知識として持っています。

そのうえで、大学の授業としてアンガーマネージメントが出てくるということは、学問としてだけではなく、臨床の世界でも効果は証明されているものだということを僕は信じています。

僕には実践的な心理スキルのベースになっている2本柱があります。1つは「エニアグラム」という性格分類論です。もう1つは「エリクソン催眠」という臨床の世界で力を発揮する言葉の使い方です。今回はエニアグラムをもとにアンガーマネジメントの話しをしていきます。

「エニアグラム」はとても正確です。人の心の底を言いあてるというか、解き明かしているようなものなんですね。なので、世界に名だたる企業がエニアグラムを研修に取り入れています。ソニー、アップル、コカコーラなど、本当に名だたるところが研修に取り入れています。「エニアグラム」は9つの図、「エニア」はギリシャ語の「9」で、「グラム」は「図」なので9つの点を表す図なのですが、実際に9つのタイプがいるというのがエニアグラムです。

その9つの前に、3つずつわかれているものがあるんですね。その3つずつわかれているなかの、「本能タイプ」と言われている人たち。エニアグラムでいうとタイプ9・タイプ8・タイプ1。この3つのタイプなんですが、この人たちがもともと抱えているものが「怒り」なんですね。エニアグラムを学んできた僕からいうと、この本能タイプの人にとっての「怒り」は、おさえることはできない。自動反応ででてきてしまうものなんですよ。

僕もエニアグラムを研究し始めて15年。それぐらい経つと、本当だなと感じます。この本能タイプの人の「怒り」は「おさえる」「おさえない」ではなく、昭和の人間でいうとフラワーロックってありましたよね。最近の人は知らないかもしれないけれど、音が流れると動きだす花の形のおもちゃです。

あんなかんじで、自分の何か特定の刺激が入ると怒りがガッと湧いてしまう。フラワーロックのように音がなったら踊ってしまう、自分に対して特定の刺激が入ると怒りがわく、というのが自動反応なんですよね。

ですから、本能タイプと言われている人が「怒り」をなくそうというのがそもそも無理なんですよ。「怒り」は絶対に自動反応的にでてきてしまうものなんですね。その「特定の刺激」は自分の大切にしているものをアタックされる、攻撃されるということなんですけれど。

このタイプの人たちの場合、アンガーマネージメントで怒りをコントロールしようとして、自分の中からでてくる自動反応の怒りを飼い慣らそうと思うと、ちょっと苦しいんじゃないかということです。

飼い慣らすのではなく、共存していくという形をとらないと仕方ないと思うんです。絶対にでてくるものですから。自分の中のボタンみたいな感じで入っていて、自分の大切なものがアタックされたら「怒り」が自動反応的にボタンが押されてでてくる。飼い慣らすことはできない。けれど、共存していくことはできると思うんです。

「『怒り』がきたぞ。いつものやつがきた」と。「でもこいつに従ってしまうと、ガッと『怒り』がでる。ちょっと待て。落ち着け。これはもう自動反応でボタンが押されているだけのものだ。僕はこの『怒り』と共存しなければいけないんだ」ということを知っていると、もう少しうまく「怒り」と一緒に歩けるはずです。

僕の中にも本能タイプでの「怒り」みたいなものはあります。僕の場合は不安だったりします。思考タイプというところなので。それがなくなることはないんです。絶対にくるんです。けれど、どう共存していくかを考えてから、わけのわからないことをやらなくなりました。本能タイプのひとでいうなら、暴言を吐かなくなった、みたいなところがあります。これ本当に使える。

知見であるので、また何かの機会に少しずつお話をしていこうと思いますが、興味のある人は「エニアグラム」を検索してもらうと良いと思います。ただ検索するときにちょっと落とし穴があるので、ボイシーのランダムトークの音声でもご紹介しています。自動反応怖いですからね。うまく共存していく道、僕も探していこうと思います。

いいねやフォローをありがとうございます。この記事はVoicy 『聴くだけで「使える」心理学』から抜粋し、読むだけで使っていただける記事として掲載しています。本編音声はこちらから↓↓


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