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人を遠ざけるコミュニケーションにならない秘訣とは?

いつもお読みいただきましてありがとうございます。皆さまのスキがはげみになっております!引き続き人間関係でもビジネスでも『モテる』心理学をお伝えして参ります。


先日のお話の続きになりますが、いま僕たち日本人は『2つのコミュニケーション』を生きています。村のコミュニケーショと街のコミュニケーションの2つです。そのルールを使ってモテるコミュニケーションのご紹介です。まずは前回お伝えした内容のおさらいです。

僕たちが生きている2つの世界

もともと日本は『村社会』でしたので、隣人や相手のことはなんでもわかっていて、本音をぶつけあうようなコミュニケーションをとっていました。相手のことを全部わかっている、できあがった人間関係の中の濃いコミュニケーションが『村型のコミュニケーション』です。

一方、街のコミュニケーションは欧米式です。特にアメリカ型のコミュニケーションで、人間関係が希薄なところでできているため、隣人や相手のことがよくわからない。ですから、建前的にコミュニケーションが行われ、いい意味でも悪い意味でも建前的なコミュニケーションが発達しているのが『街のコミュニケーション』です。といったお話をしました。

どちらがいい悪いというお話ではありません。僕たちはもともと村型のコミュニケーションをしていたので、濃くぶつかって話をする方がいいということがDNAのなかに強く残っています。僕みたいな昭和の人間もそちらに慣れ親しんでいます。しかし、若者になるほど、いまは街型コミュニケーションです。その最たるものがSNSです。SNSの台頭で一気に街型のコミュニケーションになっていったと感じます。

僕たちの若いときは、友達とは激論を交わすことが当然でした。僕は昔、芝居をやっていたので、芝居を友達と観に行き、その芝居が「おもしろい」「おもしろくない」とか、「あれはどうだったんだ」と飲みに行きながら語っていました。そのときに目の前の友達と意見がわれても、グッと入った議論を交わし合いました。それによりコミュニケーション能力が高まり、コミュニケーションの勉強になりましたし、距離感を覚えていきました

この人とはここまでの話をしてもいいけど、この人とはここまでの話はできないなど。すべての人に一様に同じコミュニケーションをとるのではなく、村型の人、街型の人を感じ取って距離感をつくる。

でもいまのSNS型のコミュニケーションですと、激論がほとんどないんですよね。炎上は激論ではなく、一方的な攻撃だと僕は思います。SNSコミュニケーションの例ですと、たとえば芝居を観に行ったとしましょう。僕が芝居を観に行って、SNSに「この芝居を観に行ったら、とてもおもしろかったんですよ」という記事を投稿するとします。

大体そこに否定的なコメントを書いてくる人は少ないですよね。いたとしても「なんだこいつは空気読めないな」といった雰囲気になります。大体「イイネ」と承認してもらいます。これを繰り返していて、他人とのコミュニケーションの距離感がとれなくなってきているんですよ

僕たちの根っこには村型のコミュニケーションが残っています。言えば誰かがわかってくれるはずだ、という感覚が残っているのですごくややこしい状態です。求めているのは承認だけで、激論ではないけれど承認はどっぷりしてほしいという、ややこしい状態に僕たちはなってしまっている。

いまの日本自体がそうなっているということを感じています。ここもまた嫌われる関わり方を生んでいます。なぜかというと、相手を認めるのではなく自分を認めてほしいという衝動が出て相手と関わってしまうことがよくあるんですね。そのため、相手に話をしながら、相手のためを思って言っているんだけれども、それは全部自分の承認のためでした、ということが起きています。

SNSでも注意すること

1つ事例をあげると、何かを断るときに相応しくないことを書いて断ってくる人っていませんか。たとえば、SNSで僕が「来年1月12日、ロフトワンウエストさんで誕生日ワンマンライブやります!」と書きます。すると、コメント欄に「とても楽しみにして行きたいんですが、その日は自分のセミナーの当日と重なっているので、残念ながら行けません」と書いてくる人いますよね。

これはなんだろうか、ということです。僕は勝手に「来てくださいね」と投稿しているわけです。行けない人はたくさんいます。そこに「行けない」と書いてくる理由ですよね。

これ。よくありますよね。これは自己承認のかたまりなんですね。しかも「自分のセミナーが忙しい」と書いてくることで、それを読んだ僕がどう思うかをまったく想定されていないですよね。

自分の言いたいことだけを言っているのと「私はあなたの投稿を見ていますよ」ということが言いたいのではないかなと思います。しかし、僕のSNSにそれを書かれたとして、僕は決していい気持ちはしないですね。いい気持ちがする人はごめんなさい。僕は人間が小さいので、全然いい気持ちはしません。これは一例ですけど、こういう関わり方をしてしまっている人が結構いらっしゃると思います。

これはもともと村のコミュニケーションにいた僕らが、いきなり街のコミュニケーションに急激に変わっていき、SNSというものが出て急激にスタイルが変わる中で、街のコミュニケーションなのに村のコミュニケーションスタイルを少しとってしまっている。ここに原因があると僕は見ています。では、どうすればいいかを最後にお話しして、前回の話しを含め、締めていこうと思います。

まずはいま関わっているのは村か街かを、まず自分で意識することです。そのうちに自動的にそれは考えなくても、自分の身体が振りわけてくれるようになります。村であれば、村のコミュニケーションをします。オキテを学ぶので、村のコミュニケーションを、街には持ち込まないこともできるようになります。街は街のコミュニケーションスタイルがある。それをちゃんと守る。郷に入れば郷にしたがえです。このコミュニケーションスタイルをごっちゃにしていると、「なんだよ、あいつは」という具合になります。

所属しているグループによっても、村のグループと街のグループがあると思います。そこでコミュニケーションスタイルを間違えないこと。これを意識するだけで、自分の関わり方が変わり、相手にとって嫌な関わり方が減ってくると思いますので、よかったら意識して試してみてくださいね。



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