海と水着と私と
夏だ。真夏だ。皆が海に行きたいと言い、SNSには早速海に行った民たちが写真をばんばん上げている。またこの季節が来たんだなあとぼんやり思う。私は海には行かない。もう何年も海には行っていない。いや、嘘だ。十数年は行っていないだろう。
最後に記憶にあるのは...。
高校の修学旅行で沖縄へ行った時のこと。
ああ、そういえば実家がなくなる時にアルバムを持って帰ってきたっけ。
.........。
めちゃくちゃ青春してんじゃん?!!
なんだこの写真。BGMは湘南の風か。湘南じゃないけどな。っていうか、こんな写真があったこともすっかり忘れていた。色んな意味でびっくりだ。おやおや、しっかり青春をしていたようだ...。ヨカッタネ
しかしながら私は昔から海にはほとんど行かない。ということは水着も買わない。必要がないのだから。
しかし未だに一着だけ持っている。いつ買ったのかもはやわからない水着が。修学旅行でも着た、こちらの水着である。
ご覧ください。
限りなく平成を感じる。
星柄とボーダー柄のコンビネーション。
色合いや形。今ではきっと見つけることの方が難しいのでは...?と思うタイプの水着である。
たぶん...だけど、今の流行からすればちょっとばかし、いやだいぶ時代を感じるデザインだと思う。仮に海に行く機会ができたとして、今これを着ていく気持ちにはならない。私の好みが変わった部分もある。
しかし。
だが、しかし。
私はこの水着を手放す気持ちにはならない。
今ならメルカリで、逆にこの平成味溢れる水着が欲しいという方が現れるかもしれない。身近に欲しいという方がいるかもしれない。
それでも、なんでだろう。
手放したくないのだ。
この今ではないであろう柄も質感も、なぜだか愛着がある。着ていく機会もこの先ないであろう、それなのに、手放すことに抵抗があって今の今まで来てしまった。
私がこの水着を手放す時。
それは「海に行く予定ができて」「水着が欲しくなる」タイミングだろう。
そんな未来が来るのだろうか。
そして一体、誰と行くのだろうか...。
ほとんど海に行かない私だけど、そんな未来が来たらそれはそれで楽しそうだなあなんて思う。「海と水着と私と」。
次、海のテーマでnoteを書く時は「海と水着と私と彼と」になる...
......。
予感が全くしない。
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