性遍歴1-2：地獄の始まり

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性遍歴１｜久古じりあ｜note

噂話って嫌いです。
そもそも嘘か本当かも分からない話を、なんであんなにも簡単に信じてしまうんでしょうか？
違うと言っても「違わない」と突き放され、
列記とした事実を話しても「言い訳無用」と否定され、
証拠を見せても「被害妄想甚だしい」と言われ、
何も言わずに黙ったら「意思が感じられない」と態度や行動を咎められ、
誰かが勝手に決めた結論や都合あわせに巻き込まれてしまう。
標的を見つけて叩けるだけ叩こうとするあの風習が、未だによく分からないです。

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メンヘラ女の連絡を絶ってからしばらくは穏やかに時間が過ぎて行きました。
でも、それもあまり長くは続きませんでした。
ある日、知らないメアドからメールが入りました。

《アドレス変えました。登録よろしくお願いします》

当時はまだガラケーで、Eメールアドレスを使って連絡のやり取りをするのが主流でした。
迷惑メールが増えたり、恋人との記念日が入ったものに変更したい時などにこういった「アドレス変えました」の連絡が入ってくることはよくありました。
僕も、メンヘラ女の連絡先を拒否してメアド変更をした時は、アドレス帳に登録している友人周りに一斉送信で「アドレス変えました」の連絡を入れました。
僕の元に届いたそのメールの文面には、メンヘラ女の名前が書かれていました。
それも拒否をかけ、しばらくするとまた知らないメアドからメールが。

《ごめんなさい。さっきのやつメアド設定間違えてました！こっちが正しいやつです》

再びメンヘラ女の名前が書かれていました。
どうやら、僕から返事が来ないのを不審に思ったのか、もう一度メールを送り直しても届かない事が分かったようで、また改めてアドレス変更をしたようです。
(存在しないメアドや拒否を掛けられているメアド宛にメールを送ると、エラーメールが返ってくる)
拒否を掛けているので着信はありませんが、メンヘラ女の携帯番号からの着信履歴が何件も入っていました。

また拒否を掛けても、同じようにアドレス変更をし直してくるだけなので、学校で直接話そうと思っていました。

次の日から、僕の学校生活は激変しました。
クラスメイトからの態度というか、接し方が明らかに昨日までとは違うんです。
素っ気ないというか、必要最低限の受け答えしかしてくれないんです。
誰に話しかけてもまともに取り合ってもらえない。
言いようのない違和感の中で一日が始まりました。
何かあったのかを聞いても何も答えて貰えず、鬱陶しいような態度を向けられるだけでした。
何人ものクラスメイトに聞いて回って、ようやく事の発端が分かりました。

僕がメンヘラ女を●●●して●●させた、という噂が流れていたんです。
しかもその噂を流したのは●●●●●●●でした。
その目的は、僕の●●●を●●●●ためでした。

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