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全日本フットサル選手権関西大会レポート~最終決戦はびわこ成蹊スポーツ大学 vs 神戸大学、SWH vs バディ~

全日本フットサル選手権・関西大会は4、5日に行われ、ベスト4が出そろった。

4日にあった関西大会を観戦した結果をレポートする。場所は大阪・岸和田市総合体育館で、2面同時で計8試合が行われた。

2面開催は観戦経験が少なく、Aピッチを見ていると、Bピッチでゴールが生まれて歓声が起こる。Bピッチを見ていると、Aピッチでレッドカードが出される・・・このような状態で、レポートするのが難しい(笑)。

どちらか一方の試合を集中して見た方が良いかもしれないが、どちらかの試合を「見ない」のは「もったいない」。把握できた範囲で書いていきます!(左側が勝者)

神戸大学 vs MIOびわこ滋賀(2-2、PK2-1)

まずAピッチの第1試合は神戸大学(関西2部) vs MIOびわこ滋賀(関西1部)。

MIOはハーフ守備で入り、足元の技術は神戸を上回っているように見えた。ワンツーやセグンドなどシンプルで効果的な攻撃を見せる。対する神戸は守備での寄せが早く、MIOのパスミスを誘う場面が多かった。攻撃ではピヴォを絡めてシュートに持っていく。前半は2-2。

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後半1分でMIOが主力選手(10番)がレッドカードで退場するも、2分間をFP3人で失点は許さず。後半も0-0と互角で、PK戦に入る。

PK戦で神戸は試合に出ていたゴレイロの竹本選手(♯88)から、薬師寺選手(♯21)にスイッチ。結果的には薬師寺選手が好セーブを見せて、PK戦を制した。

PKからの出場でゲームに入るのは難しかったはずだが、薬師寺選手は後半の残り10分近くからアップを始め、集中力を高めていた。好セーブにつながった要因となった。

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びわこ成蹊スポーツ大学 vs パスドゥーロ田辺(6-4)

Bピッチはびわこ成蹊スポーツ大学(滋賀1部) vs パスドゥーロ田辺(関西2部)。

前半はびわこのスピードに、パスドゥーロが対応できずに2-0でびわこがリード。時計が進むと、パスドゥーロもペースをつかみ、得意のハーフ守備からのカウンターが機能し、1点を返す。前半は2-1。

後半はパスドゥーロがフィジカルや技術を生かし、特に10番のスペシャルなシュートなどで同点、逆転に持っていった。これでパスドゥーロのペースに見えたが、残り7分で10番がレッドカードで退場。今度はびわこが攻勢をかけ、カウンターなどで5-4と逆転。パワープレー返しも決まって最終的には6-4となった。

びわこのメンタルの強さと決定力が光った試合だった。

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ジャグランカ vs フゴウキョウト(3-2)

Aピッチの第2試合はジャグランカ(関西1部)vs フゴウキョウト(京都府1部)。

前半は互いにチャンスが作れず、0-0。ジャグランカのピヴォ・宮竹選手(9番)に対し、フゴウは対人守備に優れた松岡選手(4番)をぶつけ、仕事をさせなかった。

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先制したのはフゴウで、後半10分に後藤選手(10番)がゴール前のこぼれ球を押し込む。ところがフゴウは後半残り4分で5ファールになり、6つ目のファールを犯してしまう。

ジャグランカの島尻選手(21番)が第2PKを沈め、1-1。さらに島尻選手が右サイドからカットインして左足シュートがファー高めにズバッと決まり、2-1。この日のハイライトと言えるスペシャルなシュートだった。

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互いにゴレイロのミスで1点を奪い合って結果は3-2。「これ以上ファールはできない」と頭で理解していても、反射的に足を出して引っかかってしまったり、思った以上に深く体が接触してしまったりすることはあるが、ファールカウントのマネジメントが勝敗の分かれ目だった。

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同志社大学 vs 大三元(13-2)

Bピッチは同志社大学(関西1部) vs 大三元(和歌山県1部)で、唯一大差がついたゲームになった。

同志社は岡崎選手(8番)、横田選手(13番)、瀬戸選手(20番)、加藤選手(31番)がそれぞれ2得点を挙げ、危なげなく、勝利をつかんだ。

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SWH vs ミキハウス(3-3、PK4-3)

Aピッチ第3試合はSWH(関西1部) vs ミキハウス(関西1部)。事実上の決勝戦とも言える両者がいきなりぶつかった。

2面開催という条件からピッチの縦は37㍍前後しかなかった。他チームの選手からは「狭いピッチは混戦での技術があるミキハウスが有利になるのではないか」との意見も聞かれた。

SWHは「3-1システム」と「クワトロ」を流動的に使い分け、ミキハウスは「3-1システム」で試合開始。前半中盤からSWHの攻め込む回数が増え、前半13分に今道選手(14番)が左サイドからカットインして、ニアへのシュートが入り、1-0。

14分にはミキハウスの安光選手(9番)が右サイドからのシュートでゴールに突き刺し、16分にも野口選手(21番)が決めて2-1と逆転に成功した。

後半にミキハウスの安里選手(13番)が追加点を奪い、2点差にすると、会場全体が「今日はミキハウス」との雰囲気に包まれた。ここで流れを引き戻すのが、関西リーグ覇者のSWH。後半6分に2対1のカウンターで武石選手(10番)が確実に決め、後半15分にも今道選手が同点ゴール。3-3でPK戦に突入した。

両チーム3人とも成功し、ミキハウスの4人目が失敗。SWHは菅沼選手(18番)が成功し、決着がついた。

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バディ vs フエルテ大阪(5-4) 

バディ(関西2部)vs フエルテ大阪(関西1部)は、記事で対談してもらったバディの二神選手(22番)、フエルテの濱選手(1番)の対決でもあった。前半はフエルテがハーフ守備から効果的なカウンターをみせ、バディは前線からのプレスと「3-1システム」のピヴォを効果的に使って攻め込んだが、決定力をみせたフエルテが2-1でリードして折り返す。

バディはフエルテのハーフ守備をなかなか崩せなかったが、後半10分に森選手(11番)が同点ゴール。そこからシーソーゲームが続いたが、バディは4-3の場面で迎えた後半17分に小池選手(8番)がゴール前で押し込んで2点差にしたのが大きかった。結果は5-4。

濱選手は第2PKを止めるなど活躍したが、今回は二神選手要するバディに軍配が上がった。

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セットスター和歌山 vs コンフィアンサ(8-6)

セットスター和歌山(関西2部) vs コンフィアンサ(奈良県1部)は、クワトロを併用したコンフィアンサが前半で2-1とリードする。セットスターはFPが6人と少なく、前半終了段階で「厳しいか」との印象を受けた。

ところが後半はセットスターペースで、FKなどで逆転。後藤選手(7番)らがスピードと技術力で得点に絡み、コンフィアンサも追いすがったが、セットスターが乱打戦を制した。

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カンカンボーイズ vs 立命館大学(3-3、PK4-3)

カンカンボーイズは固いハーフ守備で立命館スピードを抑え、立命館の前プレに対してクワトロで回避する上手さを見せ、前半は2-0。

立命館は後半残り10分から怒濤の3連続得点で逆転。ノリノリの雰囲気で飲み込んだかに見えた。残り3分10秒で、カンカンの江藤選手(10番)が個人技で打開し、中央から放った左足のシュートはゴールに収まり、同点。PK戦に突入した。

PKではカンカンの浮田選手(2番)が気迫のブロック。熱戦に終止符を打った。

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5日は観戦できなかったが、結果は以下の通り。

びわこ成蹊スポーツ大学 6-1 同志社大学

バディ 5-2 カンカンボーイズ

神戸大学 3-3(PK6-5) ジャグランカ

SWH 3-1 セットスター和歌山

全日本フットサル選手権本大会への切符(2枚)をかけた試合は19日に大阪・千島体育館で行われる。

対戦カードは

・びわこ成蹊スポーツ大学 vs 神戸大学(午前10時半開始)

・SWH vs バディ(午後1時開始) 

是非会場で熱戦を見守って頂ければ幸いです。

(了)

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次回は1月18日に更新する予定です。それでは、また。

ひで

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